西の湖は、琵琶湖の東側に位置する滋賀県最大の内湖です(西側は近江八幡市 東側は蒲生郡安土町)。周囲をヨシ(葦)原で覆われ、自然環境が多く残されたフィールドで、マンメイドとしては、真珠棚と僅かな浚渫、橋脚。水色は超マッディー。しかし自然環境は豊かで、エビ、ザリガニなどの甲殻類、コイ、フナ、オイカワなどとても豊富で、釣れてくるバスは丸々とした栄養満点の魚体で力も強く、感動を与えてくれるすばらしいフィールドです。NBCチャプタートーナメントをはじめ、ローカルトーナメントも多数開催されており、ウエイン率、ビッグウエイト率も高く、湖のポテンシャルの高さが伺え知れます。
釣り方としては、リーズ撃ちや真珠棚撃ちがメイン。テキサスリグ、ラバージグでの釣りが王道ですが、湖底に泥などが堆積している個所が多いので、それらに埋まってしまわないように軽めのウエイトを使うのがキーです。同じ考え方で、ヘビーツネキチリグやノーシンカーリグが効く場合もあります。また、ホテイアオイなどの「浮きモノ」が多くなれば、それらを突き破るヘビーテキサスパターンも有効です。あと、湖のあちらこちらに湧き水?の影響か、水色がとても綺麗な小規模エリアが点在し、時として爆発することもあります。このほかに、2005年度までは、強烈なウィードパターンが存在したのですが、2006年度は地元の漁師さんが、春先から藻刈りをしたので、ウィードは皆無、水質の浄化作用もなくなり、湖は例年にない超マッディ−レイクとなりました。バスは付き場所が減ったことと、ニゴリの影響から、ストラクチャーへの依存度が増し、真珠棚とリーズに集中。結果、釣り情報媒体で既報のとおり、2006年度は春先から空前の大爆釣となりました。
長命寺川を通じて琵琶湖と繋がっている関係からか、琵琶湖水位の増減に影響されることがあり、一般的な考え方としては、「増水すればリーズ、減水すれば少しでも水深のある真珠棚」といったものがあります。湖全体的に水深が浅く、ボディーウォータ付近でも水深が1m前後しかないことも。水深のあるエリアとしては、旧大漁丸前、一番棚、九番棚付近の浚渫でせいぜい3〜5mといったところです。また、いたるところに沈み杭が存在しており(旧真珠棚跡等)、エンジンで航行する場合は注意が必要です。
西の湖は「水郷めぐり」の観光スポットにもなっているくらい大小さまざまな水路があり、そういったところを開拓するのも楽しい、と聞いたこともありますが、水路は複雑に入り組んでいるため真剣に迷うおそれがあり、ヨシ原の陰から突然観光船が現れヒヤリとすることもあります。トーナメントでも水路は大抵禁止エリア、危険がいっぱいなので、あまりお薦めはできません。
2006年8月ごろ、長年にわたり使用できていた公共スロープが、何の予告もなく突然閉鎖されました。
正式なことはわかりませんが、釣り人のマナーの悪さが原因だと考えられます。(公共駐車場に駐車しきれない釣り人の車が路上駐車をするせいで、近隣の集落から苦情が寄せられていた、など)
今のところ西の湖自体は、マイボートの持ち込みは可能なので、西の湖唯一のレンタルボート店、「トムソーヤ」さんのスロープを使用させてもらいましょう。(有料。連続使用の場合、二日目以降割引制度あり。詳しくはお問い合わせください。 http://www.tom-nishinoko.com/index.html)
これ以上、釣り場環境を悪化させないために、西の湖に訪れる釣り人、一人ひとりがルール、マナーを厳守しましょう。
※以上「銀山湖荒行」担当:太田
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