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2000年「よもやま話」【8】

ラインの選び方

 ガイドをしていて、よく聞かれることの一つに「入谷さんってラインは4ポンドを使わないんですか?」というのがある。つまり細いラインは使わないのかということだ。

 私は各レイクにおいて基本となるラインのポンド数を決めている。例えば河口湖ならば4ポンド、霞ヶ浦、琵琶湖南湖ならば5ポンドといったところだ。もちろんこれはスピニングに関してのポンド数なのだが、ベイトに関しても基本ポンド数は10ポンドと決めている。もちろんアシを打ったりするなど状況によっては多少前後はするが。

 さて話を戻すとなぜ私は南湖で5ポンドなのか。それは自分が掛けた魚をまちがいなく釣り上げたいからだ。ちなみに河口湖がメインのアングラーはおおよそ3ポンドが普通だと思う。中には2.5ポンドという強者もいる。でも私は4ポンド。とにかくラインブレイクでバスを逃がしたくないのだ。

 確かにラインは細くすればするほど、ボトムキャッチはしやすくなるし、キャスト時は飛距離も伸びる。だから釣れるバスの数も多くなるかもしれない。でも! 私は4ポンド(くどい?)なのだ。この気持ちわかる人はきっといるはずである。なんらかの理由でラインブレイクしてビッグフィッシュを逃した悲しい経験のあるあなた! そう! あなたは私の気持ちが判るはずだ。

 確かに私も細いラインを使用したことは何度かある。しかしラインブレイクへの恐怖心で、いつもドラグはゆるゆるでなんだか心もとない(よくドラグ音がうるさいと友人にしかられる)。こんなに緩めなくても落ち着いてバスを取り込むことができる方々は本当にうらやましい。今回の話は決してその方たちへの嫌みとかそういったことではないことは判って頂きたいが、ライン選びは、まあ私のこだわりとでも思ってくれればそれで構わない。

 ついでに「どこのメーカーラインが一番いいんですか?」ともよく聞かれるのでその点においても少し話をしておこう。
 私は現在GT-Rでおなじみのサンヨーナイロンのラインを使用している。しかしそれまでは沢山のメーカー、そしてブランドのラインを使用してきた。滑りの良いものや感度が良いもの、そして糸よれの少ないものなど沢山の特徴をそれぞれのラインで感じてきた。

 そして結論として「どこのラインが一番なのか?」ということだが、私では答えられないというのが答えだ。どのメーカーのラインも高性能で、バスを釣り上げるのに申し分のないものばかりだ。しかし、ラインにはそれぞれ特徴があって、それがウリなのだから、自分の釣りにあったラインを選ぶユーザーの問題になってしまう。だからしてそれを並べて優劣つけるのは難しいし、一番よいラインという定義も強引だ。だからユーザー個人の感覚で選んで、それで好釣果が得られたならば、それがその人にあった良いラインなのではないだろうか。

 まあいろいろなライン使ってみるといろいろなことがわかってくるし、知識にもなって、今後のライン選びが楽しくなるので、あまり深く考えなくてもよいのでは?

 私も以前は警戒心を起こさせないようなナチュラルカラーのラインが多かったが、最近は視認性がかなり高いカラーラインも抵抗なく使えるようになった(当然釣果も落ちていない)。これも経験の賜物なので皆さんもあまり決め込まずに楽しくタックルを選んで頂きたい。ではまた!

以上、「週刊つりニュース」7月下旬掲載

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