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2000年「よもやま話」【3】

琵琶湖の有名な看板?

 まず写真を見て頂きたい。「あっコレ見たことある!」と思った方はきっと多いだろう。これは琵琶湖のあちこちに立てられている釣り人への看板だ。

 実はこういう類の看板はすでに5年くらい前からあって(もっと前かも)、私が漁港へ釣りによく出掛けていたころ、たまたま和迩漁港で見かけたことがある(少々作りは違うが意図する部分は同じだった)。

 しかし今回は以前とは比べものにならない程の数の看板が立てられている。これは度々メディアにも掲載・報道されているように、行政からの外来魚種駆除に関する補助金からきた備品の一部である(それ以前の看板については未確認)。

 最近では新潟県がバスの再放流(キャッチ&リリース)禁止や罰則を掲げるなど行政の動きが活発化している。琵琶湖では釣り禁止とかそういう極論はないものの、駆除に向けて巨額の投資を行ない、本格的な行動に乗りだしてきている。

 これらに対して我々はどう対応していくべきだろうか。私は以下の2点をここに掲げたい。

 1/行政や漁場管理者に従うことを大前提とし、バスを擁護していくこと

 2/釣り場を正しく管理していくこと。

 現在私たちアングラーを始め、釣りに関わる人たちはゴミやマナーなどモラルに関して大きな問題を抱えいる。そして害魚論も今だ絶えることはない。そんな中で、国の予算で外来種駆除に乗り出している行政に対して、今すぐにバスを認定魚種にして欲しいなどというのは到底無理な話だ。

 河口湖のように観光資源としてバスを魚種認定している湖もあるが、日本全国の湖全てがそうなるとはとても思えない。しかし日本においてバスの歴史は非常に浅い。今後バスに関して研究を重ねていくことで、いづれはバスを擁護する側と行政側とで話し合いを持てる時期がやってくるだろう。

 しかしそれは、我々バスアングラーの今後の行動(モラル・マナーを守るということ)にも当然関ってくることも忘れないで欲しい。だから今釣り場を正しく管理すべきなのだ。

 今から10年程前、私は小学生以来で久しぶりにロッドを振った。そのころの琵琶湖はほとんどの場所で釣りが可能であった。漁師さんとも気軽に話しができたし、あやまってルアーを舟に引っ掛けてしまったときも優しく漁師さんが放してくれたり、ボートの上で釣りしていいよと言ってくれる漁師さんもいた。また私のクルマが故障した時、親切な地元の方が電話を貸してくれたり、お茶を頂いたり(?)していろいろと助けて頂いたこともあった。

 それから1年2年と経つうちに少しずつだが釣り禁止の場所が増えてきた(ゴミも増えた)。これもブームのせいかなと少し悲しく思ったが、5年も経てばあっという間にほとんどの漁港などで釣り禁止になった。それほど急激に変わってしまった釣り場の現状をどう皆さんは受け止めるだろうか。

 私は今自分自身でできることを可能な限り行なうようにしている。ゴミ拾い、釣り場でのマナーに関する指摘などほんの微々たる行動なのかもしれないが、できる限りの努力をしているつもりだ。

 そして小さな行動も積もれば山となり、いつかはきっとバスフィッシングがもっと正しく管理された環境の中で出来るようになると私は信じている。今回は釣りをする以前の問題として慎重に考えていかなくてはならない大切なことをここに書いた。固い話だったが、今楽しむことだけ夢中になっていてはいけないことを肝に命じて頂きたい。

※写真なくてすいません。

以上、「週刊つりニュース」5月下旬掲載

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写真は一部NBC NEWSの許諾を得て記載しております。
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