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2001年「天国と地獄」【6】

クラシック出場権利の行方

 とうとう迎えた湖南チャプター最終戦。私はここまで暫定2位と年間優勝まであと一歩というところまで来ている。しかし1位との差は29ポイント。相手がコケねば逆転はないというくらいの差だが、トーナメントは何が起こるかわからない。逆に私がコケることのないように前日のプラクティスにはかなり気合いが入った。

 ところがそんな思いとは裏腹に、ここぞ!と思う場所に入っても裏切られる結果ばかりだった。あらゆる方法を試してもバイトはあるものの釣れるのはノンキーのみ。ココ最近は朝の冷え込みが続き、ターンオーバーに入っている。厳しい状況なのは分かってはいたが、ここまで厳しいとは思いもよらなかった。唯一シャローの水は生きており、デッドリンガーのテキサスリグをひたすら打ちつづけたが、ここもノンキーのみで終わってしまった。こうなるとトーナメント当日が苦しくなるのは明白のため、自分の持っている残りピンスポットを山立て確認のみにして、釣りはせずにトーナメント当日を迎えること決意した。

 プラ終了後はマリーナの仲間から情報を聞いたが釣れても1本か2本。やはり厳しい状況には変わりなかった。明日の朝はグッと冷え込むそうで、ディープ狙いはターンオーバーの影響で苦しい釣りになるだろう。残すはシャローか…。不安のままトーナメント当日を迎えることとなった。

 当日は案の定朝の冷え込みは厳しかった。水温は24度ぎりぎりで昨日よりもわずかながら低い。コンディションが厳しいのには変わりなさそうだ。

 トーナメントが始まると私は木の浜沖5mラインのウイードエッジに向かった。回遊するバスを狙ってヘビーダウンショットにワッキーワームをつけてキャスト。さらに今回はアプロードメタルレーザーの6ポンドというベイトでは限界のラインを使用することと、シンカーを5gにすることでショートバイト対策を行った。そしてその期待通りにポイント到着後5分ほどで最初のバイト。しかし釣り上げると30センチのキーパーサイズにわずかに届かない29.5センチのナイス(?)ノンキーだった。

 そのあとも好調にバイトが続き3本つり上げるも全てナイスノンキー。ワームをスワンプクローラー→カットテール→フィネスワームとローテーションするも結局キーパーを釣り上げることなくこの場所を移動した。このあとはピンスポットを打ちまくりの旅へ出た。しかしカネカ沖、下物沖、魚礁などあらゆる場所をうちまくったがまたもやノンキーのみで終わってしまった。とにかく今回優勝できれば、もしかして!が私にはあったため、気はあせるばかりでガソリンを炊くだけで落ち着きのない釣りが続いた。

 最後に西岸のシャローに向かった。望みのあったアクティバのリーズ打ちだった。ターンオーバーの影響を唯一行けにくいそのポイントへメタルレーザー14ポンドフロロラインに7gのシンカーに6インチデッドリンガーをセットしたものをリーズに向かってキャストしていくと、途中でボトムが感じられなくなる一瞬があり、あわせると強烈なバイト!50センチほどのバスが見えた!年間優勝はこの一匹では届かないかもしれないけど、ノーフィッシュは避けなければと思って必至で取り込もうとした。しかしなんとボートから2メートル先でジャンプ一発…バレてしまった。この落胆は大きく、この後も北山田→木の浜などを回るがすでに私の気分はあさってへ(この場に気持ちがないということ)向いていた…。そのまま帰着。例のバラシは恥ずかしくてとても仲間には言えなかった。

 上位のパターンは5位が四本柱沖でノーシンカー、4位が赤野井でバスベイト、3位が南エリアのウイードでダウンショット、2位が西岸シャローでテキサスリグを使ったリーズ打ち、そして1位は下物とディープホールでラバージグ、という結果だった。

 年間成績は結局一つ順位を落として3位だった。1位でなければ2位も3位も一緒。クラシックには行けない。しかし気分はそれほど悪くなかった。私の仲間たちが5、6、7戦と連続で優勝をさらい、その他お立ち台もいくつか立つことが出来たからである。自分の成績は残念だが仲間の活躍はとてもすばらしかった。

 私が一年間チャプターにフル参戦したのは5年ぶり。今回の3位という成績は来年にきっと繋がると信じている。そして今この原稿を書いている時点で、すでに来月のマスターズ最終戦に気持ちはシフトできているので、プロ戦でチャプターの悔しさを晴らしたいと思う。

 最終戦は琵琶湖から舞台を移して河口湖となるが、相性の悪いフィールドではないので優勝を目指して全力で頑張ります。応援よろしくお願いします。(JBマスターズ入谷高広)


上の写真、内容濃いです。
右上から順に植村選手(総合13位)、鵜飼選手(第6戦優勝、総合6位)、太田選手(第5戦優勝)、右下から順に市川選手(第7戦優勝)、そして私(第2戦4位、第6戦9位、総合3位)、樋口選手(第7戦3位)

以上週刊つりニュース掲載

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