黒鱒釣競技生活のフィッシングレポートにほぼ毎回登場し、昨年一番バスを釣った完全オリジナルのソフトベイトです。これの誕生は2年前、2004年のプロシリーズ開幕前に遡ります。
この年からJBプロシリーズはFeco認定のエコ製品しか使えない大会が入ってきて、出場しているマスターズシリーズの初日やウェスタンシリーズの半分の試合がエコ大会になると発表されました。当時Feco認定品は種類が少なく、自分が自信を持って使えるアイテムは全く無い状態。ルールを調べるとFeco認定の市販品以外にもFeco認定自作ワーム用マテリアルで作った自作ワームなら使用できることが解りました。
「使いたい道具が無かったら作るしかない!」というのがオリジナルワーム製作のスタートです。
どうせ作るのなら絶対の自信を持って使えるモノを、ということで2月の雪の舞う河口湖でテストを繰り返し改良、迎えたデビュー戦は4月のマスターズ第1戦・河口湖。
結果は12位入賞、1日1本釣るのも困難なタフな試合で貴重なキーパーを釣らせてくれたのがVacuum2in(上写真中央)でした。
その後2.5inと1.5inを追加しブランド名はバスを狙い、撃ちおとすという意味で「Snipe(スナイプ)」と名付けました。ブランド・コンセプトはズバリ「トーナメント・ユース」。試合の中で自分が必要と思ったもののみを追加していく予定です。
バキュームシリーズの持ち味は、
1…水絡みが良く、自発的振動を出せること。
2…ロッドアクション(シェイク等)に敏感に反応し、
ボディー全体からくるキックアクションでバスが
思わず口を使う後方水流を生み出せること。
3…通常のラインより太めであるエコラインを背負っても
しっかりルアーの存在を感じ取れるほどよい抵抗感が
あること。
4…汎用性が高く飽きのこないデザインで何種類ものリグ
(ジグヘッド、ダウンショット、ネコリグ、キャロ、
ジグトレーラー等)に対応し、どのリグでもしっかり
動くこと。
などなど、この他にも書ききれないほどのこだわりが詰まっています。
もともと自分専用・秘密の武器として作っていたのですが、友人・知人に少しずつ分けているうちに「バキュームで上位入賞!」という話も聞くようになり現在はハンドメイドの少量生産ながら市販も始めました(欲しい方はアメスタでおなじみの寺島さんのお店「アングラーズショップ・テリーズ」にてお買い求めかトーナメント会場で直接私に声を掛けてくださいね!)。
現在、数種類のプロトをテスト中で下写真の2種類(テール部のみでゴメンナサイ…)が近日中に発売できそうです。エコ素材の特性を生かした超・ライブリーアクションの5インチワームとディープ・シューティング用2インチワームです。乞うご期待!