釣行日
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2007年11月2日(金)〜11月4日(日) |
場所
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広島・山口県・弥栄ダム |
天候
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2日 晴れ(微風)、3日 濃霧のち晴れ(やや風強し)、4日 晴れ(微風) |
風
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水温
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約21℃ |
釣果
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初日 5本・3040g 3位、 2日目 5本・1702g 27位、 最終日 5本・1888g 7位 総合第8位入賞 |
ルアー
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バキューム2インチ(2.7gダウンショット)、レインズ・スワンプジュニア(1.3gジグヘッドワッキー) |
アジャスト成功! ウルトラディープはパラダイス!?
…TOP50第4戦・広島・山口県 弥栄ダム
釣れ釣れ状態のプリプラ前半から次第に厳しくなりながらも後半ディープエリアでグッドサイズのパターンを煮詰めることが出来た初めての弥栄ダム。
2週間のオフリミットを経て再びやってきた湖はプリプラ時よりも約3mの減水とすっかり様変わりした姿になっていました。プリプラの段階から毎日少しずつ減水していたので予想はしていたのですが・・・思った以上にハイペースで水位が減ってしまっていてビックリです。それでも見つけているのはディープの魚、それほど移動はしないだろうと思っていたのですが・・・。
TOP50戦の直前プラは2日間、プラ1日目にまずチェックしたのはもちろんプリプラでナイスサイズが延々釣れ続いた支流・美和筋上流のディープにある沈みオダのピンです。直行してみたものの目に入る景色はプリプラ時とは別世界、3mの減水で水深7mあったオダは当然4mラインに、ノンキーの中からナイスキーパーだけを選んで釣ることが出来たジグヘッドワッキーを投入してみますが・・・あれっ???ノンキー入れ喰いです。あれほど溜まっていたグッドサイズは姿を消し、ノンキーパーサイズ、しかも20cmも無いサイズの活性だけが以上に高くなっていました。う〜ん、まぁ水位が減ると分かっていた以上これは想定内かな?と考えこの場所はあっさり切り捨て、次の有力スポットの同じ美和筋の中流域のベンド部にあるブレイクのピンスポットへ移動です。
さすがに分かりやすい地形の場所だけに他の選手も多数チェック中の様子。ということでここは後回し、本流・小瀬川筋とのインターセクション付近をチェックしてみることにします。8m前後の立ち木・スタンプなどをダウンショットで撃ってみるとようやくポロポロとキーパーサイズがヒット! しかしサイズは300g前後と小さいです・・・。小瀬川上流方面にボートを進めて8〜10m付近を探っていきますがヒット数は少なくサイズも伸びません。じゃあシャローは?ということで秋のリザーバーの定番であるミノーの連続ジャークで流していきますがノーチェイス、まだまだ減水傾向真っ只中ということでシャローにサカナっ気を全く感じられません。この日は最後に朝パスした美和筋ベンド部のディープに入り、単発ながら800gクラスを釣り上げ終了しました。
直前プラ2日目は考え方を変え、3mの減水によるバスが移動したであろう場所の徹底魚探掛けです。しかしこのときの弥栄ダムの水位はなんか中途半端でもともと釣れていた場所の岸寄りの深めの場所にバスが溜まりそうな場所が発見できません。どうにも手詰まり状態で悩みながら小瀬川筋を下っていると、ふと目が行った魚探の画面に大きな岩が映りました。水深は17mライン、川筋のど真ん中でかなりの深場です。ここまで深い場所はチェックしていなかったので念の為ダウンショットを送り込むとすぐにヒット! サイズは小さいながらすぐに3本連続で釣れて、ようやくノーマークのキーパー場発見!です。
この日も最後のチェックに美和筋ベンド部ディープに入りすぐに800gクラスを掛けることが出来、2日間の直前プラを終えました。
明けて11月2日、いよいよTOP50第4戦の朝です。スタート直前までキッカーとなる800g以上が獲れる美和筋に入るか、前日見つけたキーパー場の小瀬川17mロック帯に入るか迷ったのですが、前回の野尻湖戦ではずしている以上、まずは一発キッカーを獲るために勝負! と美和筋方面に向けてスタートを切りました。
フライトが運良く4番フライト、そして試合直前に貸して頂いたエレキが暴力的に!?速かったため(銀山湖の先輩の田中さん・大西さん感謝です!!)、前の3台を一気に抜き去り1番で目当ての中流域ベンド部・9mラインのピンスポットに到着。2日連続でキッカーサイズを釣っているジグヘッドワッキーリグをバーチカルに落とし、根気よくシェイクです。すぐにバイトがありますがノンキーパー。そしてまたノンキーパーヒット、アレッ?おかしい・・・ここはキッカー場のはずなんですが・・・。何本かのノンキーを釣り、ようやく来たキーパーは25cmぎりぎり・・・周りの他の選手も一様にノンキーラッシュです。
ややショックを引き摺りながらも1時間で移動を決意、しかしキーパー場の小瀬川まではエレキのみではかなりのロングランです。途中のスポットで2本のキーパーを追加しますがウェイトは3本で800gほどです・・・。ようやく小瀬川中流のディープに入ったのは10時過ぎ、まずはGPSの画面を確認しながら正確に17mラインの岩までバキューム2inのダウンショットを送り込みます。着底後はシェイク&ステイ、根気よく続けているとバイトです! ちょっといいサイズかな?と思いながら上げてくると一気にディープに向かって走り出しました。2.5ポンドラインをかばい逆回転ストッパーOFFで急な突っ込みをかわしながらランディングに成功したのは予想外の1200g、痩せてはいますが45アップのビッグフィッシュです!!
運よくキーパー場でキッカーサイズが獲れたことにホッとして、すぐにまたディープのスポットまでルアーを送り込みます。そしてここからキーパーラッシュがスタート! ここには他にも周りに多数の岩が沈んでいて、それを1個1個真上から正確に撃っていくだけで400g台のキーパーがアッというまにバタバタ釣れ美和筋で釣れたぎりぎりキーパーを入れ替えることに成功! 前日に見つけた為あまりしっかりチェックしていないこの場所ですが、スポット(岩)を発見→真上からリグをシュートしてシェイク→バスがヒット!! →バスを上げている間にGPSにマーク入力→注射針でエア抜きし入れ替え作業→流されたボートをGPSを頼りにスポットに戻しもう1度シュート→釣れなければ新しいスポット探し、という作業を繰り返し17〜19mのスーパーディープながらもかなりテンポ良く、NEWスポット開拓を楽しみながらこつこつウェイトを上げていきます。
午後になると19m以深の岩も何も無いメイチャネルの落ちきったフラットにバスが数匹の群れで魚探に映るようになってきました。移動中と思われるその魚影にももちろんリグをシュート、そしてヒットです! バスを探しながら細かく動き廻り、ついに20mラインの壁を突破! 600gを追加してウェイトを約3kgに乗せることに成功です! この日のこの場所は浅い側(といっても8~10mライン)、そしてアウトサイドの岩盤側には入れ替わり立ち代わり選手が多く入っていたのですが川筋のほぼ真ん中のウルトラディープは全くノーマークでこの場所を独占することができました。
検量の結果は3040g、初日なんと3位スタートです! ラッキーフィッシュに助けられたとはいえ、今日の釣れ方を考えると明日もこつこつ釣って入れ替えでウェイトを上げていけば上位に食い込めそうな状況です。
翌11月3日、トーナメント2日目の朝は冷え込みがきつく、一面霧に覆われた状況の中スタートしました。
もちろん向かうは小瀬川筋の前日のスポット、この日はフライトが遅かったのでさすがに浅い側のラインには先行の選手のボートがズラリと並んでいます。ということでまずは前日昼過ぎからナイスサイズを連発した19〜20mラインで魚探を掛けバスを探します。ですがこの日は全く魚影が映りません。時合いはやっぱり昼からかなぁ、と思い17mの岩狙いに変更、前日に釣りをしながらGPSにマークしたピンを1個1個廻っていきます。が、この日はバイトが遠い・・・今日のために撃ち残した場所も一杯あったのですが、何故かなかなかバイトが来ません。苦しい展開ながらこの日は17mラインの岩のみでなんとかリミット5本を捕りましたがウェイトが伸びません。メインチャネルの回遊バスは昼過ぎになっても廻ってこずにこの日は帰着時間になりました。
2日目の結果は1702g、27位です。2日目までの暫定順位は第10位で最終日・決勝ラウンドに進むことが出来ました。
この日も同じ場所に入るプランですが、まずは17mラインの岩からチェック。そして14mくらいまでの浅い側までチェックして、余裕があれば深いラインの回遊バスで入れ替えを計ることにしました。
スポットに着き最初のシュートですぐヒット! まずは480gキャッチです。その後は1時間に1本ずつですが2日目までやらなかった15m付近の岩でポツリ、ポツリと拾っていきます。4本目をキャッチ、あと1本というところでバイト! しかしスッポ抜け。そして次のバイトではフッキング成功! しかし上げてくる途中でバラシ・・・。あと1本、5本目の魚がどうしても獲れません。最終日は前日までより2時間早い13時帰着、あっという間に帰着30分前になってしまいました。14〜17mのピンスポットは全て廻って撃ちつくしている状態、ふと思いつき19mブレイクラインの変化を探してみることにしました。しばらくして張り出し状の地形にベイトが映る場所を発見、バキューム2inのダウンショットを送り込みます。ソリッドティップに僅かな違和感を感じフッキング成功! 無事ランディングしてようやくリミットメイクです!
検量結果は1888g。
今回の試合ではプラクティスの結果をリセットして、白紙状態からいままでの経験でバスを探していって結果を出すことが出来ました。2日目はちょっと失敗したのですが今持っている力のなかでベストを尽くし自分のペースで試合が出来たと思っています。
今回、ウルトラディープの釣りを自信を持ってやり切れたのには実は理由があって、試合直前におこなった最終戦の舞台である生野銀山湖のプリプラでの経験、そして冬の奈良チャプター池原・七色ダム戦の経験があったからです。もちろん今回の弥栄ダム戦のプリプラで経験したこともいつか別の場所で活かせる場面がきっと出てくるはずです。
状況変化に対応するアジャスト力を支えるのは経験値、これを身に付けるためにこれからも色々なフィールドでの釣りにチャレンジしてまだ自分に足りない部分を補っていきたいです。
やっぱり「経験は一番の財産」ですね!