年間順位は暫定2位、この試合はどうしても外したくありませんでした。天候は激しい雨。スタート順が良かったので、まずは前日に見付けた中流域のスポットへ。しかしやっぱり、自分には釣ることができなかったので早々に見切り、下流域へ向かいました。
下流域は、他の選手も少なく、順調に釣り進むものの、たまに釣れてくるのはノンキーパーサイズ、挙句、一番入りたかったスポットには先行者が。周辺をグルグル周り、スポットが空くのを待ちましたが、空く気配はなし、時間だけが刻々と過ぎていきました。
やがて雨は上がり、上流域へ向かった選手が一向に下ってこないことが気になり出し、残った時間も僅かなので、プラクティスの段階から、「釣れない」と決め付けていた洲山橋上流エリアを目指してみることにしました。途中、見かける選手はほとんどなく、本田周辺も選手は僅か。嫌な予感がして、洲山橋上流域へ向かうと、ようやく選手の姿がチラホラ見ることができるようになりました。そして、空いていたエリアでワンキャスト、バイト!これは乗らなかったのでもう一度キャストすると、フォーリングで約200gのキーパーサイズをキャッチすることができました。本当に喉から手が出るほど欲しかったキーパーサイズでした。嬉しかった反面、「外した!」という想いが頭の中を駆け巡りました。ここでようやく上流域が生きていることに気付いたのです。
時間は12時前、帰着締切は13時30分、バッテリーのインジケーターはすでに赤色になっており、戻る時間を考えると、これ以上、上流へは行けないので、時間一杯までこのエリアで粘ることにしました。すると、約20分でリミットが揃い、悔しさが込み上げてきました。「もっと早く気付いていれば・・・」入れ替えサイズを求めて、上流域を目指すこともできないまま、うなだれて帰着へ向かいました。
それでも一応、リミットは揃ったので、「ポイントくらいは…」と期待していましたが、上流域が釣れることを気付いていた選手が意外にも多く、リミットを揃えたにもかかわらず、私は痛恨の5ポイント、ノーフィッシュと同じ結果でした。
いつも、「前日プラクティスは釣れても釣れなくても、とにかくトーナメントエリア全域を素早くチェックすること」を念頭に置いてプラクティスをしていたのに、今回は勝手に「洲山橋より上流域はあり得ない」と決め付けていました。まさにこれが裏目に出た結果となりました。
悔しかった一方で学ぶことも多かった今回のトーナメント。年間順位は7位まで落ちてしまったので、残る2戦は全力で修行し、背水の陣で臨みます。