朝、ボートの係留場所に行くと、ボートが岸の上にあり、一人では動かせない状態になっていました。田中さんに手伝ってもらい、二人がかりでボートを水際まで移動させることができました。噂通り、前日よりさらに減水していました。「前日のネストが干上がっているのでは」との不安が募りました。
スタート後は、上流域へ向かう選手が多い中、まずは下流域へ向かいました。すると、私の不安感に追い打ちをかけるように、ハイパワーエレキ全開の選手に抜き去られてしまいました。「エリアがバッテイングしているのでは?!」ようやく狙いのエリアに到着すると、その予感が的中、その選手は、私が見付けた中で一番大きなバスを狙っておられました。あとのネストは・・・やはり減水のため2か所は干上がっており、バスの姿はありませんでした。しかし、幸いなことにあと2か所は辛うじて残っていたので、早速釣りを開始。西の湖戦からそのままの、ケイテックバイオリンガ―3インチヘビーツネキチリグをキャストすると、狙いのバスは無視!が、どこからともなく現れたキーパーサイズがバイト!200gくらいの小さなバスでしたが、なんと一投目からキーパーサイズをキャッチできるという、とてもラッキーな展開でまずは一匹目をキープ。
しかし、狙いのバスは意外と難易度が高くなかなか釣れません。良く見ると口にキズがあることがわかり、どうやらプラクティスの段階で、誰かに触られているようでした。見切ろうかどうしようか迷っていたところ、近寄るブルーギルや小魚を激しく追い払う姿に、これはやはり釣れるヤツだと判断。時間がかかってしまいましたが、ラバージグでようやくバイト!体長のわりには痩せていましたが、約400g、今の三瀬谷ダムではまずまずのサイズでした。
次のネストを狙いにいくと、バスはかなりナーバスになっており、激しく動き回ってなかなか定点が定まらない難しい状況でした。距離をとって、スピニングタックルのツネキチリグで、ブラインドで狙っていると、狙い通りラインが走り、しっかりフッキング!このバスも約400gでした。
これでリミットの3匹が揃い、時間は9時30分。帰着時間は13時30分なので、あとはさらなるウェイトアップを目指し、上流域へ向かいました。
要所、要所で、ミノ―をキャストしていくと、ナイスサイズが2匹バイトしましたが、ことごとくバラシ・・・。ようやくキャッチできたキーパーサイズで、朝一のバスと入れ替えましたが、僅か約10gのウェイトアップにすぎず、さらに上流を目指しました。
途中で、朝から上流を狙っていた選手と次々すれ違ったので、嫌な予感がしましたが、これまでのプラクティスで見付けたスポットとパターンを信じて、さらに上流を目指し、狙いのスポット、本田ワンドの対岸付近へ到着しました。
減水により、プラクティス時とは様子が変わっていましたが、しっかり地形を見定め、アップラッシュ3インチツネキチリグを慎重にキャストしました。集中していると、微かなバイトを感じたのでフッキング、その手応えからこの日一番のサイズであることを確信しました。慎重に、慎重にやりとりし、なんとか無事にキャッチすることができました。フックを外そうとすると、もう既に外れていました。危なかった〜。震える手でウェイトを測ると、約500g、今の三瀬谷ダムでは本当にナイスサイズです。
その後はバイトが無くなり、エリアを変えてもダメ。だんだんバスの気配が感じられなくなり、これならまだ下流域の方が釣れるような気がしたので、再度、下流域へ向かいました。
下流域に到着すると、確かに上流域よりはバスの気配が感じられたので、時間一杯まで粘りましたが、釣れたのはノンキーパーサイズだけ。結局、これ以上ウェイトアップできないまま、帰着となりました。
ウエインの結果、ウェイトは1,320g。全体的に釣れている様子だったのでドキドキしながら表彰式を迎えましたが、なんとか4位に入賞することができました。