釣行日
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2007年6月9日(土)〜10日(日) |
場所
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三重県 三瀬谷ダム |
天候
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晴れ |
風
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微風 |
状況
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水色、下流域ニゴリ気味、中流域ステイン |
釣果
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キーパーサイズ2匹キャッチ、440g 12位 |
ルアー
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バキューム2インチ、カットバックテイル等、ツネキチリグ。ラッキークラフト社クランクベイトCB200 |
―― 奥伊勢湖宮川チャプター第2戦 三瀬谷ダム ――
前回の雪辱を果たすべく挑んだ奥伊勢湖宮川チャプター第2戦。プラクティスは前週の6月2日(土)〜3日(日)と前日の9日(土)に行いました。
<6月2日(土)〜3日(日)>
第2戦よりキーパーサイズが25cmとなることで、厳しい展開となることは予想していました。その予想通り、この二日間でキャッチできたキーパーサイズは、3日(日)の朝一にシャロークランクでキャッチした27.5cm、約350gの一匹のみ。あとは20〜24.8cmが一日あたり2ケタキャッチ、といったところでした。
トーナメントを前にして完全にパターンを見失ってしまうという、かなりヤバイ展開。「25cm」の壁がこんなに厚いとは…。
<6月9日(土)前日プラクティス>
とにかく全域の状態をチェックするために、クランクベイトをキャストしながら下流域よりチェックを始めました。
下流域の水色は、私には良くないように思え、ノンキーパーサイズが数匹ヒットしたのみ。ソフトベイトをキャストしたいと感じたスポットは一カ所もありませんでした。
次にスロープより上流側。オイルフェンスを越えてすぐ水色が変わり、「釣れそうだな」と感じながらキャストした1投目、いきなり25cm、約260gをキャッチ。直感を確信しました。そのまま釣り上がり、ノンキーパーサイズを数匹釣った後、多度橋クリークの対岸付近で、こともあろうに38cm、約920gを釣ってしまいました。
これは明日釣るべき魚、プラクティスのやり方をミスしてしまいした。その少し上流側で25cm、約240gを釣った後は、ノンキーパーサイズの反応すらなくなり、本田スロープの少し上流側では一カ所だけ、24〜24.8cmが入れ食いになるスポットがあったので、ここでは「うまくいけばキーパーサイズも混ざるかな」と感じましたが、それ以外はノーカンジでした。
この日の天候は雨で、翌日の予報は晴れ。この入れ食いになったスポットは、晴れた日の朝には、太陽光が直撃する位置にあるため、翌日同じように釣れるかは疑問。ただ、エリア自体の魚影が濃いことはわかったので、シェードとなる対岸がこのエリアでの本命場所になるかもしれないと感じました。あとは、多度橋クリークの周辺も魚影が濃いと感じました。
翌日の作戦としては、上流域を気にしながら釣りをするのはイヤなので、まず一気に本田スロープ上流域まで上がり、ここを上限とし、次に多度橋クリーク周辺で時間一杯まで釣り切ろうと考えていました。そして、天候が予報通り晴れなら、ハードベイトの釣りにこだわらず、ソフトベイトの釣りで粘り通すつもりでした。
この日のキーパーサイズ3匹のウェイトは約1,400g。全て交通事故的な釣れ方だったので、この釣果は全くアテにならないとも感じていました。
<6月10日(日)奥伊勢湖宮川チャプター第2戦 当日>
天候は予報通り晴れ。スタート後は一気に上流を目指しましたが、上流へ向かうにつれ、一艇、また一艇とボートの数は減っていき、本田スロープより上流域へ入ったのは、私以外には一艇だけでした。多くの選手が、本田スロープより下流域で感触を得ているように感じ、不安な気持ちの中、前日見付けたスポットでキャストを開始しました。
案の定、狙いのスポットには太陽光が直撃しており明確なバイトはなく、ブルーギルか超ノンキーパーサイズのような小さなバイトが2回あっただけでした。そこでこのスポットを早々に見切り、シェードとなる対岸へ、先行者が移動したタイミングを見計らって入りました。
対岸へ移動して1投、2投、3投。キャストを繰り返しても一切バイトはなく、前日の雨の影響からか、水色が少し変わっていることに気付きました。こうなればこのエリアに長居は無用。下流方向へ向かって釣り進んでいきました。
バイトのないまま時間だけが過ぎ焦りだした時、ツネキチリグのピックアップ中に水面下約1mのところで一瞬「ギラリ」と光った魚影を確認、直後にロッドが引き込まれました。キーパーサイズあるかどうか微妙に感じたので慎重にやり取りし、そして無事ネットランディングに成功。緊張しながらスケールに当てると…ジャスト25cm、約200gでした。
その後もシェード側にある「ここぞ」というスポットにライトリグを撃ち込んでいき、全てイメージ通りにバイトがあるものの、キャッチするバスは21〜24.8cmばかり。本田スロープ周辺まで下ると、そういったノンキーパーサイズのバイトすらなくなりました。
スタートから時間が経っても、本田スロープ周辺まで上がってくる選手は少なく、「中流〜下流域が釣れているのでは?」との不安感が募りました。宮川大橋周辺まで下った辺りからようやく知り合いの選手と顔を合わせ始め、話を聞くと、ほとんどの人がキーパーサイズをキープしておられ、中には早々にリミットを達成している人も。やはり私の読みは外れていたようでした。あとは、前日魚影の濃さを感じた多度橋対岸周辺のストレッチで粘り切るだけだと思い、そこへ辿り着くまでの間、念のためクランクベイトをキャストしながら下っていきましたが、やはり釣れてくるのはノンキーパーサイズばかり。サイズはさらに下がり、20cmもないような個体まで釣れてくる始末。これでキッパリ、クランクベイトパターンと決別しました。
目的のストレッチに辿り着くのと同時に、ライトリグの集中攻撃を開始。しかし、スタートから随分時間が経っていたことで、すでに多くの選手に攻め抜かれた後のように感じられ、バイトは少なく、たまに釣れてくるのはノンキーパーサイズ。ワームをローテーションしたり、シンカーのウェイトを軽くしたり、ダウンヒルで落とす水深を深くしたり、と自分に考え付く全てをぶつけ、このストレッチに自分自身で徹底的にプレッシャーをかけました。
次第にノンキーパーサイズのバイトも無くなってきたころ、ダウンヒルで約5mの水深までツネキチリグを落とし込むと、ようやくキーパーサイズらしいバイトが出ました。「これを逃すと、もうチャンスは残っていない」と思い、ラインが軽く走り出すまで送り込んでから渾身のフッキングを入れました。慎重なやり取りの末、ネットランディングを行い、無事キャッチできたのは、27cm、約300gのキーパーサイズでした。(さすが横山ワーム「バキューム2インチ」、ハイプレ時における私の頼みの綱。私の技術よりも自発的なワームの動きが効くのかも)他の人にしてはたいしたことのないただのキーパーサイズだったかもしれませんが、バスの動きを見失い、作戦を完全にミスした今回の私にとってはまさしく値千銀のバスでした。本当に絞り出すようにして釣った一匹だったので、この一匹を最後に、このエリアからバスの反応は消えてしまいました。
残り時間も僅かになったので、ここからスロープまで岸際を撃ちながら戻りましたが、遂に何も起こらないまま、帰着となりました。ウェイインの結果は440g。
自分がこれだけ苦労したのだから、他の選手もきっとそうだろう、と思っていましたが、参加者28人中、ウェイインした選手数は18人、ウェイイン率はなんと69%。そのような中、私の順位は12位と、なんとも不甲斐無い結果に終わりました。
なかでも優勝者は2大会連続2kg近いハイウェイトを持ち込んだ同一人物で、年間暫定順位も当然ながらダントツ1位。誰もが気付いていない強烈なパターンを掴んでおられるようです。練習日数では、私は決して負けていないハズなので悔しさもひとしお、本当に悔しくて、悔しくて、たまりませんでした。
会場の都合で、当分のあいだは三瀬谷ダムでの開催はないので、この間に私がリザーバーの釣りに悩んだ時に駆け込む、駆け込み寺のような存在「七川ダム」に籠って修行し、次回にこの悔しさをぶつけようと思いました。