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銀山湖荒行
目次
三瀬谷ダムって?

釣行日
2004年9月12日(日)
場所
三重県 三瀬谷ダム
天候
くもり、小雨
微風
状況
ほぼ満水。ややニゴリ
釣果
27cm〜35.5cm6匹、3匹でのウェイトは約1.500g。
ルアー
サタンワームツネキチリグ、SRミニ3/8oz

修行僧、スピナーベイトに目覚める!?

 この日も前日と同じく、もみじの里公園駐車場よりボートを降ろし、そこから上流域へ向かってチェックをはじめました。しかし、なんのバイトもないまま多度橋付近へ差し掛かりました。

 するとその時、この日三瀬谷入りしていたS藤プロより電話。今思えば、この電話が私にとっての新たな可能性の扉を開くきっかけであったように感じます。その内容は、この週の平日にも三瀬谷入りしていたS藤プロが、スピナーベイトオンリーでキーパーサイズを20〜30匹キャッチするという、空前の入れ食いを味わったとのことでした。これを聞いた単純な私は、即スピナーベイティングを開始。しかし、三瀬谷ではどうもハードベイトでの釣りのイメージが湧かない私には全く感じが掴めず、3投目ですでに諦めモードに。次の瞬間には「アカン、やっぱり釣れんわ〜」と泣きの電話をS藤プロに入れていました。心やさしいS藤プロは、「今からそちらへ行きますので待っていてください」と、涙の出るような温かい一言を残し電話を切りました。

 その言葉に励まされ、S藤プロが到着するまでの間、スピナーベイトを適当にキャストして時間を潰していました。するとようやく対岸付近にS藤プロの姿が見えたので、声を掛けようと思い、キャストしたスピナーベイトを早巻きしていたところ、突如岩陰からバスがもんどりうって飛び出し、スピナーベイトに突撃!「?!!」あまりの驚きにフッキングが決まらず、ジャンプ一発バラシてしまいました。バラシたのはノンキーでしたが、この衝撃の光景に、すっかり忘れてしまっていたハードベイトでの釣りの感覚が蘇ってきました。「そうか、これか!! 」

 声の届くところまで近付いてきてくれたS藤プロに向かって、「ノンキーやけど、さっきやっと出たわ〜」と話しながら、キャストし、着水と同時にリーリングを開始、水面直下を高速リトリーブしていると、同じようなシチュエーションからバスが飛び出しヒット!今度はフッキングもうまく決まり、楽々キャッチ。31cm、約370gのまずまずキーパーでした。それを見たS藤プロが、「なんだ、釣れてるじゃないですか!」と言ったので、「今、やっと釣れたのですわ、三瀬谷で、ハードベイトで、初めて釣れたバスや。」と応えながら、もうワンキャスト、するとまたヒット!27cm、約280gをキャッチしました。

一部始終を見ていたS藤プロが、「自分も、この前そんな感じで入れ食いモードに突入しました。あと、潅水ブッシュの際も熱かったですよ。もう、感じを掴めたようなので大丈夫ですよね!今日はきっと2ケタいきますよ!!」と、温かいアドバイス、そして励ましの言葉を残し、自分の練習に戻って行かれました。「S藤プロ、ありがとう。あなたは本当にいい人だ。私、あなたに一生憑いていきます!」遠くなってゆくS藤プロの背中に向かって、心の中でそう叫びました。

 S藤プロのアドバイスに従い、その少し上流側にある潅水ブッシュ群を狙っていると、ボートから2mも離れていないところに、岸に向いてボーッと浮いているバスと遭遇。「あんなヤツがヒットしてくれたらいいのになあ」そう思いながら、ぼんやり眺めていると、スピナーベイトがそのバスの横を通り過ぎた瞬間、ガバッとそのバスが振り返り、スピナーベイトへ一目散、そして一口でパクリ!本当に驚きました。無我夢中でキャッチしたのは、32.5cm、約550g。いい感じで釣れ続いたので、S藤プロの言うように、このまま入れ食いモードに突入かと思いましたが、上流へ向かうにつれ、反応がなくなってしまいました。

 宮川大橋下流側にある岩場の岬で、仕方なくキャストしたサターンワームのツネキチリグに30.5cm、約380gのまずまずキーパーをキャッチした後はまたバイトがなくなり、前日良い思いをした本田ワンド水中島にも先行者がいて攻められず、スロープの対岸付近で前述のリグで32cm、約450gをキャッチするのがやっと。スピナーベイトでは全く釣ることができなくなってしまいました。 

 だからといって、ライトリグへの反応もイマイチで、先の2匹も交通事故的に釣れたような印象だったので、パターンとは程遠いものに感じました。そういう意味から考えると、スピナーベイトに対するバスの反応は異常だったので、これならパターンといえそうだなあ、と考えていると、本田ワンド付近でS藤プロと再び遭遇。話を聞いて見ると、意外に釣れていない様子。特にスピナーベイトへの反応はすこぶる悪いとのこと。この話でまた悩み出した時、S藤プロがキャストしていたスピナーベイトにキーパーサイズがヒット!やはり、スピナーベイトへの反応は異常。これで、残った時間、全てスピナーベイティングに費やすことに決めました。

 本田ワンドから下り始め、宮川大橋の少し上流側にある垂直岩盤エリアに差し掛かった時、岩陰から目測で35cmほどのナイスキーパーがもんどりうって飛び出しヒット!しかし、次の瞬間ジャンプ一発バラシ、残念。でも、「スピナーベイトは効く」この事実は、はっきりしました。私も長い間バスを狙っていますが、こんな異常なまでの反応を見たのは初めて。このようなパターンに気付いた、S藤プロのインスピレーションに改めて敬意を表しました。

 その後も下りながら、キーパーサイズを2〜3匹バラシとミスバイトで逃し、多度橋とのインターセクションの少し上流側にある竹のレイダウンエリアで、ようやく32cm、約480gのナイスキーパーをキャッチ。結果的にこれが最後のバスとなりました。

 今回の修行では、S藤プロのような入れ食いモードは体験できませんでしたが、私のスピナーベイトに対するイメージを一新するのにはじゅうぶんな経験をすることができました。バスのスピナーベイトに対する異常な反応を目の当たりにして、目からウロコ、いや、私にとっての、新たな可能性の扉が開いたような、そんな感覚が芽生えました。 

 バスフィシングは奥が深い。プロ戦のプラのことをすっかり忘れて、純粋にそう感じ、一日釣りに没頭しました。このパターンがプロ戦まで残っているとは思いませんが、今回の経験が活かされることは将来、絶対にある、そう強く感じました。

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