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2004年「よもやま話」【4】

ECOについて思うこと

 最近ショップを覗いて見ると、随分ECOタックルが増えてきたのがよく分かります。トーナメントでもECOルールが適用されたりするなど、ますますその注目度は上がってきているんです。また管理釣り場でも有害と思われるルアーの使用を規制するなどの動きも出てきています。

 さて、今正直なところ、皆さんが思うことは「今までのルアーで釣れるから十分だし、ECOって一回使ったら分解しちゃうんだから終わりでしょ?なんかもったいないよね」って感じじゃないでしょうか?私もそう思ってました。それに「アメリカがやってないんだから日本も今まで通りでいいんじゃないの?」的な考えを持っていたのも事実です。しかしよくよく考えてみると、それはとってもまずいことだと思うんです。だってルアーが湖底に堆積していくんですよ。現実湖底の清掃や湖岸の清掃なんかしててもよく分かりますよね。いっぱいルアーがあるんです。自分の部屋に沢山ゴミを放り込まれてるようなもんだと思いますよ、魚にとっては。

 皆さんも知っての通り、バスフィッシングは日本でまだまだ害魚としての認識が強く、世間一般からみれば市民権を得ていません。その一方で今度は自然破壊の声も挙がっているのも事実です。これらの背景からECOタックルの開発が進められてきたわけです。素材は鉛メインからタングステンがメインへ、ワーム素材は生分解樹脂へ、プラスチックはとうもろこしなどの食品素材を模索するなど、自然に優しい素材へ移行してきています。

 で、あとはユーザーがどう思うかってことなんですよね。結局“釣れる”ってことが大事なんですから。

 最初は確かに種類も少なく、なかなか“釣れる”って感じが沸かず、どちらかと言うと避けてた印象が強かったと思うんですけど、今ではその種類も増えて既存の塩ビ素材の売れ筋ワームと同じ形状のECOワームやそれに負けないオリジナルなワームが沢山出てきました。ユーザーに選択の楽しみが出てきたわけです。シンカーは鉛よりも感度の高いタングステンが多くなりました。これは現在は鉛に比べて少々高額ですが、感度が高いというメリットで相殺しつつあります。あとラインに関しても生分解に対応する優れた素材が誕生したことで各メーカーから順次発売されています。強度的には十分実釣に耐えうるものになっていますので安心して使用できます。このようにECOタックルはバスを釣る上でのデメリットと思われる部分をどんどん無くしていき、むしろタングステンのように感度アップによるメリットさえ感じるようになりました。

 私は3年前からシンカーやジグヘッドはタングステンに順次変更し、フォーミュラも同様に生分解のものを選んで使用してきました。また昨年の秋頃からECOワームも実釣で使用するようになり、“釣れる”という実感を得ることができましたので、今後もそれでやり通せる自信がほぼついてきました。

 ショップさんに聞いてみても、何気なくECOタックルを購入していくアングラーが増えたと聞いてますし、近い将来には5:5くらいにECOとそれ以外のものにしていきたいと考えているショップさんもあります。これは大変嬉しいことですよね。

 はっきり言って日本とアメリカは、国土の広さも文化も違います。バスフィッシングは同じでも考え方が違ってしまうのはある意味仕方のないことです。ですから、それぞれの国に合わせたそれぞれの楽しみ方を周囲を取り巻く環境に合わせて考えて実践していく必要があるんじゃないかと思うんです。湖底に残るルアーや湖岸に捨てられているゴミ、違法駐車などは他の国がどうとかいうんじゃなくて、あくまで日本の国の中の問題であって、それは私たちアングラーの問題なのですから、それらを解決するのは結局私たちなんですよね。いつまでもフィールドで楽しみたいという純粋な思いはアングラー皆同じだと思いますので、それをカタチにしていきたいですよね。

 今回はカタイ話でしたが、たまにはいいんじゃないかと。最後まで読んでくれた皆さんありがとうございます! これからももっとバスフィッシングを楽しくしていきましょうね! でわでわ

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