皆さんこんにちは。21世紀の初釣りはもうお済みでしょうか? 今年に入ってから風が強く吹いたり、雪がちらついたりとめっきり冬らしくなってきましたが、今年も頑張りましょう!
さて今回オススメするポイントは滋賀県マキノ町にある知内漁港だ。ここは駐車料金を一台につき500円(清掃や整備などに協力するための奉仕金だと考えて欲しい)払えば漁港で釣りをさせてもらえる琵琶湖では珍しい釣り場である。安心して釣りが楽しめるのでカップルやファミリーに人気のスポットである。
この季節は越冬のために漁港内にバスが入り込んでくるため、漁港の外側よりも内側がメインの釣りとなる。これは漁港内の方が風や波、湖流の影響を受けにくいため漁港内の水温が上昇しやすく、バスが越冬するのに最適だからだ。あと忘れてはならないのはベイトの存在。バスと同じくして越冬の条件を満たす場所を探すのはベイトも同じ。つまり冬は越冬する場所にバスとベイトが極めて密接に共存する季節なのだ。冬のバスは行動範囲が狭く、基本的には目前に通るエサしか捕食しようとしないためバスにとっては好都合の場所であろう。
漁港内は水深2mから3mくらいでところどころにウイードが点在している。このウイードにつくバスは漁港内にいるバスの中でも活性が高く、小バス中心だが数釣りを期待できる。
また西にはスロープがあり。午前中から正午ごろまでは日当たりが良いので水温が上昇しやすく、ここにバスやベイトが集まりやすい。この周辺は小さなストラクチャーが点在しており、ウイードとストラクチャーがからむ場所が狙い目だ。スロープにも小さな変化(スロープの切れ目やレール部分など)があるので、それらもバスがつきやすく狙い目となる。
堤防付近は水質の良い日が多く、偏向サングラスをつけて湖面を覗くと40センチ前後のグッドサイズが堤防回りを回遊していることがある。プレッシャーは高いが堤防の縁から離れて釣りをしよう。タイミング次第ではバイトすることもあるので狙う価値はある。
漁港北には船だまりがある。晴天の場合は船の影などにバスがつくこともあるが、私にはあまり実績がない。少々奥なので水がよどんでいるためか、あまりバスのつき具合は良くないようだ。船が密集しているのでキャストしづらく、船にルアーがひっかかりやすいので、あまりおススメできない。ここで粘るくらいならほかのポイントを粘ったほうがバスをキャッチできる確率は高いように思う。
さて一通りポイント紹介を終えたところで釣り方のアドバイスだ。ここはバス釣りを容認してくれている場所なだけに訪れるアングラーが多くプレッシャーが高いので必然的にライトリグがメインとなる。タックルはスピニングがメイン。ラインはフロロカーボンの4ポンド(GT-RのFチューンフロロが耐久性が高くオススメ)で十分だろう。
釣り方のアドバイスだが、今回は私がプレッシャーの高い場所で多用しているリグを紹介しよう(紹介するのはこれが初めて!)。当然だが知内漁港でも実績ありだ。
まず用意するのはリトルスパイダーとサワムラのワンナップシンカー(鉛のネイルシンカーは×)。リトルスパイダーの中空部分にワンナップシンカーを埋め込み、これをノンシンカーで…とここまではよくほかのメディアでも掲載されていると思う。そこで、ここからもう一工夫…。
ちょっと強引だが、中空部分にラトルを挿入してしまうのある。これはシンカーとラトルをほぼ同時に差し込まないとうまく入らないし、ゆっくりいれないとワームが切れてしまうので注意して差し込もう。この理由で重さに比べて鉛より小型なタングステン素材のワンナップシンカーを使用したのだ。
差し込んだら出来上がり。さあこれをノーシンカーでキャストしよう。キャストしたらスローフォール。ボトムまで落ちたら、軽くツンツンとロッドを小さく横に動かして見よう。その繰り返しだ。するとこういったハイプレッシャーエリアでノーシンカーばかりをつかっているアングラーよりもラトルいりのほうにバスは気をとられバイトする確率が上がるのだ。それにこれだけ小さな音をたてて、それもゆっくりとアクションするノーシンカーリグは最近では珍しいので珍しモノ好きのバスにとってはたまらないだ。これを読んだ皆さん、多分ほかで紹介することはしばらくないので、ぜひ(内緒で)試してもらいたい。カラーはこのリグに限らずウォーターメロン系に実績あり。サイズは15センチから40センチを超えるバスまで幅広いのでドラグ調整を忘れないこと。
以上、「週刊釣りニュース」掲載