2008年5月18日（日）、総勢28名のアングラーが集まり、愛知県唯一の天然湖である油ヶ渕を舞台に「2008ランカーズ第3戦 リミットメイカーカスタムベイツカップ」が開催されましたのでレポートします。

　ランカーズ戦は1997年から始まり、毎年3月から11月まで毎月開催されるショアトーナメントで、ローカルアングラーズクラブ「ランカーズ」が主催し、学生から社会人まで幅広い年齢層が参加しています。レギュレーションとしてはキーパー25cm以上3匹の長寸合計で決まり、毎月の大会ごとの表彰のほか、ポイントランキングによる年間チャンピオンを決定しています。また年間上位はバスボートでの琵琶湖ガイド一日券が副賞として贈られます。ちなみに私はランカーズの運営側の一人として活動していまして、リミットメイカーとしてはこれで4年目（4回目）の冠になります。

　トーナメント当日は晴天微風、夏日の予報なので暑くなりそうでした。レイクコンディションは、ややニゴリがあるものの第2戦に比べると水田に使われる農薬の影響はありませんでした。それに加えて今年はウイードの発育が良く、すでにショアラインには青々としたウイードが生えてきています。さらにスタート時の水位は満水ですが、9時すぎには引き潮をを迎えるため、水位の変動が予測されました（油ヶ渕は愛知県衣浦湾を結ぶタイダルレイクです）。これらの要素を今日の釣りにどう生かすかがキーポイントとなります。

　6時30分、参加選手は思い思いの場所へ向かいましたが、実績のある見合橋や新川方面、高浜川方面に選手が集中しました。朝の狙いどころはショアラインにあるウイードやストラクチャーにつく、もしくは回遊（フィーディングも含む）するバスを広範囲に狙う姿が多かったです。

　で、いきなりファーストフィッシュが出ました！…がシーバスです（爆）水野君が高浜川でジェロニモチコを使用して65cmと46cmをキャッチ。ボイルが凄かったので2時間も粘ったらしいですが、全部シーバスだったかも…らしいです。

　んなこんなで始まったわけですが、ついに8時すぎにおーたさんがジャッカル ジェロニモチコ（問屋カラー※チャート系）で41cmを見合橋東（安城市側）キャッチ。最初は沖目を狙っていたがバイトがないため、ショアラインに狙いを変更するとバイトがあったとのことです。

　その後、しばらく釣果の連絡は途絶えましたが、時間とともに徐々に風が吹き始め、さらに引き潮を迎えて水位が下がり始めたことで水が動き出しました。この状況変化をクリンチノット社長 石川さんが見事にアジャスト。まさに時間は9時30分。新川方面の本湖で44cmをキャッチ。ルアーはゲーリー ワッキーワームのジグヘッドワッキーで、アフタースポーンバスが口を使いやすいように、ゆっくりとした動きをさせるために使用したとのこと。同じ動きであれば浮力の高いリミットメイカーのルーツでも可能ですので、よかったら試してみてください。

　その後も釣果が伸びることを期待しましたが、予想以上に風が強くなり、上流から強烈なニゴリが発生。油ヶ渕は平均して水位が低く、特に強風による湖底からの巻き上げで起こるニゴリはバスの活性を下げることが多いです。結果的にはバイトが遠のいてしまい、今回は石川選手のバスを最後にトーナメント終了となりました。

　あれ？くろますの釣りは？と思われるかと…。実は5/7に土手を歩いていたら勝手に陥没しまして、横にあった鉄鋼物にぶつかってしまい、肋骨を3本ほど骨折してしまいました。そのため多少は釣りをしましたが、テールスライディングシャッドのダウンショットリグを肋骨に響かないようにそ〜っとキャスト（山なりですが…）して、ネチネチやる程度でしかできず、釣りらしい釣りはできませんでした。すみません!! ちなみにまだ復活できてません。無理すると傷みます…。

　表彰式では、リミットメイカーのPRコーナーやじゃんけん大会などが行われて大盛況のうちに幕を閉じました。次回「ランカーズ第4戦DECOYカップ」は6月22日（日）に油ヶ渕で開催が予定されています。初めての参加も大歓迎なので、興味を持った人は参加してみてはいかがですか？

　なお、最近の油ヶ渕は護岸工事がほぼ終了し、湖岸道路も整備されたので、通行もしやすく釣りやすいところが増えましたが、クルマの駐車場所は限られているので迷惑駐車になるようなところには駐車しないように注意してください。