ビッグサイズのネイティブの攻め方・口を使わす術を次第に見失い、放流パターンにシフトしていった展開のプリプラから数日。
前日プラにも入ったのですが状況はあまり変わっていないと判断、7本のリミットを放流のみのサイズアップで2日間徹底的に搾り出すつもりでこの試合に臨みました。
そして試合初日・4月7日早朝、この日は朝からちょっとしたアクシデントが!・・・タックルの準備は万端、いざスタート地点の大池公園に受付に向かおうと降ろしたエレキを上げようとした瞬間、マウントの紐がブチッと切断! これではエレキが上がらず、ボートを走らせられません。
受付時間も押し迫り、すぐにボートを出さないと間に合いません。替えのロープもありません。どうする??? 一瞬で判断、取り敢えずマウントのドアを開けエレキ本体を外しデッキの上に置き、急いで受付会場にボートを走らせました。
ほどなく会場・大池公園に到着。すでにこの大会に出場するほとんどの選手たちが集まっています。エンジンのみで浜辺に着岸してタックルチェック(ベストランの徳田さん、急いでおられる中どうもありがとうございます!)、受付に向かいます。周りはTOP50をはじめとする有名プロがいっぱい、自分がいるのが場違いな感じのする(?)ピリッとした雰囲気の中、今期初のビッグイベント・ジャパンスーパーバスクラシック2007が幕を開けました。
ミーティングも無事終わりいよいよスタート!まず向かうは前週、そして前日と良サイズ(500g前後)の放流バスがまとまって捕れそうな手応えを感じた通称・さかなや桟橋群です。
狙うは一番岸寄りの1スポット。やや沖でボートを止め、デッキの上に置いたままのエレキをマウントに付ける作業中に目の前のスポットにどんどん後続の選手のボートが入っていきます。何とか取り付け作業終了、岸釣りアングラーも居たことで入れたのは桟橋の先端付近でした・・・。予想通りシャロー側の選手には順調にバスがヒット!こちらには全くのバイト無しです。しばらく何本かある桟橋の先端付近、そしてワンド奥側の溶岩帯をウロウロして要所要所にルアーを入れていきますが、やはり限られた一部のスポットにバスが集中しているようで全然釣れません。もう一度エレキを外し、意を決し次のスポット・長浜スロープ前に大きく移動することに。
前週に見つけていた目的の係留船に到着、幸いここを攻めている選手はいないようです。先に少し離れた場所で釣りをしていた小山選手(後にこの方がクラシック・アマチュア部門を制することに・・・)に声を掛け、係留船の反対側に少し距離を取ってノーシンカーワーム(ゲーリー・OKERA)をキャスト、船の下にバックスライドでフォールさせると1投目からすぐバイト!そしてクラシックでの1本目を無事キャッチ。
その後もワンキャスト・ワンヒットで4本目まで同じ攻め方でキャッチ、サイズは300〜460gほどながら着々とバスが釣れることにホッと一安心。バイトが1度止まったことで係留船にボートを近づけてみると船の下には4、50匹のバスの絨毯(←ホントです)が! 係留船直下のシェード、そしてボトムのウィードに色んな方向を向きバスがビッチリです。
ここからは攻め方を変え、得意のバキューム1.5インチのショートダウンショットでいいサイズのみを選び、サイトで1匹1匹仕留めていきます。クイに付いている750g(ほぼ放流MAXサイズ)をキャッチ、順調にリミットメイク、そして入れ替えを繰り返し3,700gほどになったところで帰着時間も迫り、ウエィイン会場に向かいます。
検量結果は3,775g、放流バス7本としては予想したMAXに近いウェイトです。
しかしここからが予想を覆す展開に。河口湖に精通する選手たちが6キロ〜8キロという凄いウェイトを持ち込んできました。明らかにビックサイズのネイティブのみのウェイトにあぁ〜っ、やってしまったー・・・という感じです。それでも何とかクラシック初日は12位でのスタートになりました。
4月8日、クラシック二日目の朝。前日切れたエレキのロープも無事新品に交換、読みが大きく外れたことにちょっとショックを受けつつも今日も自分の釣りをするのみと気持ちを入れ替えスタートです。
予定通り昨日の係留船スポットに入るとあれだけ居たバス達がほとんどいなくなっています。何とか2本を朝一で捕ったもののこの日は船の反対側の小山選手のスポットにバスの群れが移動したことでこちらはこの2本のみで最後の活路を求め、丸栄ワンドに移動。
残り時間僅かで入った丸栄ワンドには目を疑うビッグバス(45〜50クラスばかり!)が数匹ウロウロ、時間一杯まで何とか喰わせようと攻めたもののどうにも出来ないまま無念の帰着・・・。
結果は2本・732g。この日はノーフィッシュやウェイトを崩す選手が続出したもののやはり7キロ台、そしてビックリの12キロオーバー・何と1本当たり1,700gオーバーという今までの河口湖では考えられないスコアがウェイインされていました。
表彰式、20位からの表彰です。と、いきなり自分の名前が呼ばれました。
なんとギリギリで賞金と盾をいただきました〜・・・釣りは駄目だめだったので何とも複雑ですが少しは運があったようです(苦笑)。
優勝は2日間シラウオパターンのサイトですばらしいスコアをウェイインした青木大介プロ(後にスカパーでクラシックでの同船取材を見ましたがシビレました!)、2日目12キロオーバーの驚愕のウェイトを持ち込んだ山木一人プロが惜しくも準優勝でした。
今回のクラシック、出場できるだけでかなりうれしーっ、という感じだったのですがやはり終わってみると自分の読みの甘さ、状況に対応できなかったことでまだまだなんだなぁということが判り、今シーズンの今後の試合に向けて一層気が引き締まりました。
最後にこの試合にプラの段階から色々お世話になった小川プロ、財津プロ、前田プロ、大場プロ、小磯プロ、功刀プロ、2日間場所をシェアしながら気持ちよくフェアに戦ってくださった小山さん、本当にありがとうございます。次回の試合はクラシックの2週後のマスターズ・イースタンリーグ第1戦です。レポートお楽しみに!