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横山的・黒鱒釣競技生活
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釣行日
2007年1月21日(日)
場所
奈良県 池原ダム
天候
くもり(ほぼ無風)
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水温
約10℃
釣果
61cm・3250g 1本 優勝!!!
ルアー
Snipe・バキューム2インチ 3.5gスプリットショットリグ

2007シーズンスタート! 最高の滑り出しです!!・・・奈良チャプター第1戦in池原ダム

 皆さん長らくのご無沙汰です。遅くなりましたが今年もよろしくお願いいたします。

 さて2007年最初のレポートはなんと!嬉しいことに優勝報告です。今回は色々自分自身でも記録づくめだった本年度初釣行のレポートをお届けしたいと思います。

 2007年度の最初の釣行になった奈良県・池原ダムはバスアングラーなら言わずと知れたビッグバスの聖地・60アップの宝庫とされています。しかし季節は冬、さすがの池原も厳しいのは当たり前で一昨年の冬に2度出場したチャプター戦では2度とも無念のノーフィッシュに終わってしまいました。

 日本で1番早く始まるNBCチャプター奈良は今年も1月から開幕。来たるプロ戦開幕に向けての肩慣らし、そして今年こそ!と3度目の正直(?)を狙ってエントリーいたしました。

 今回は前日の20日にプラに入る予定だったものの、しっかり事前に情報収集。年末から池原に通っている北山プロや川本プロからの情報では水温はまだ10度以上ありバスのポジション・釣れ方も晩秋を引き摺っている模様。ワカサギなどのベイトが多いエリアにバスも多いようですが、ボトムで釣れるバスはロックエリアで小さなゴリも喰っている、とのことでした。

 1月20日・前日プラ、今年の初釣りです。夜明けの池原ダムは2年前と全く変わらない姿で迎えてくれました。ボート昇降のY企画からスタート、自分の機動力(シーニンフ12K・10馬力)も考えスタート地点から近い本流・白川筋の上流域方面に向かい良さそうなエリアをリサーチしていきます。探しているエリアはずばり、ベイトが魚探に映るフラットエリア。急深な地形がほとんどを占めるリザーバーでは晩秋〜早春にかけて広いフラットエリアが多くのバスをストックするキースポットになります。

 ほどなくして岸から石垣が何段も続くベンド絡みの良さそうなフラットを発見、通称「屋敷跡」です。日当たりも良く暖かそうなそのスポットに吸い寄せられるように近づくと小さい(4〜5cm程)ワカサギらしいベイトが表層にボール状に大群になっていました。

「ここはイケる!」と直感的に感じ、沖に向かって魚探をかけたもののディープ側ではベイト反応はあまり映らずこのエリアで明日はまずシャローを攻めてみようと思い、この日は沖側をメタルジグでチェックしたのみであまり触らずに移動しました。

 その後は支流・前鬼筋のベンド部とバックウォーター、白川・古代のワンドフラットなどをチェックしましたが前述の「屋敷跡」より良さそうな雰囲気は無くこの日は結局バスの反応を得られないままプラは終了時間になりました。


 1月21日・いよいよ今年1年を占う最初のトーナメント、奈良チャプター第1戦の朝です。

 ボートにタックルも積み込み、何事もなく受付開始かと思われたのですが・・・ここでハプニングが発覚。昨晩からなんと奈良方面からの道路・R169が上北山村内で崩落し通行止めになっている模様、一時は中止か?とも思われました。幸い十津川村からの迂回路が確保され(しかし目も眩むデンジャラス・ロード!!)なんとか当日入りの参加者もたどり着けたようでホッと一安心、無事開催されることになりました。

 ミーティングも終わりスタート、スローエリアを上流に抜けて向かうはもちろん前日一番生命感を感じた屋敷跡フラットです。2箇所ある大規模な屋敷跡の下流側はフライトの早い先行者がビッシリ、そこを大きくかわし上流側の屋敷跡に入ります。

 ここにはディープ側に先行者が1名、シャロー側には前日より大きさを増したベイトボールが確認できたので数年前から晩秋〜初冬の得意技になっているミノープラグでベイトボールを散らしながらのジャーキングを試してみます。この日は前日の晴天とは変わり、朝から曇りでなんとなくこの釣り方で出そうな雰囲気満々だったのでこのフラットから上流の岩盤エリアに変わるまでを延々ジャークベイトで流していきます。

 10時過ぎまでこの釣りを続けシャローフラットと岩盤でそれぞれ1回ずつ40cmクラスのチェイスがありましたが2度ともフラフラ〜とやる気の無い追いで寸止めで喰わせそこねてしまいました・・・。

 考え方を変え、対岸の岩盤エリアをフットボールジグのフォールで攻めてみますがこれも不発。あとやっていないのはフラットエリアのディープ側なのでついにディープ狙いに移行することを決断しました。
移動して入ったのは朝に先行者の多さからスルーした下流側の屋敷跡。まだパラパラと選手は入っていたものの14〜22mラインとかなり深いレンジ。やや浅い側に入り魚探をかけながら3.5gのスプリットショットリグをドラッギングで探っていきます。開始してすぐ8mフラットから1段下の11mフラットに差し掛かるブレイクでグーッと重みがロッドにかかりました。

「うんっ? サカナ!?」半信半疑でとりあえずスウィープであわせを入れてみると一気にロッドを絞り込まれました! 

 間違いなく魚の引き、でも外道をやたら釣ってしまう自分のこと(←本当です)でかい鯉か何かかな、と思いましたがディープから一気に水面近くまで浮いてきた魚を見て我が目を疑い、固まりました・・・デカい、とんでもなくデカいブラックバスです!!

 ここからまたディープに向かい一気に走りはじめました。ラインはフロロカーボンの2.5ポンド、しかも去年の11月から巻きっぱなしです。幸いここしばらくのスモールマウス戦の経験から反射的に無意識に逆転ストッパーをOFFしていたためブレイクされずにラインを送れましたが全く走りを止めようとはしません。完全なオープンエリアなので走るだけ走らせて時間をかけ慎重に、絶対に取ってやる! と思っていると今度は急にバスが浮上してきました。チャンス! と全速力でリールを巻きながらエレキでバスに近づき、浮上してきたバスを慎重にネットに寄せます。そしてネットイン! やったーーっ!!!

 デッキに上げたバスはあまりにでかすぎてサイズ・ウェイトとも私には想像がつきません。周りで見守っていた他の選手は「55cmはありそうやな・・・」、「もしかして60アップと違う?」といってくれましたがこの際サイズよりなによりこの貴重なバスを元気にウェイインさせたい、という気持ちで一杯一杯でした。ライブウェルには斜めに、そして尻尾を曲げないと入りません。ディープから上げたのでエア抜きを施そうとしましたが、なぜかうまくエアが抜けてくれずその後はこのバスのケアに掛かりっきりになってしまいました・・・。

 帰着時間の午後1時半も迫り、会場のY企画に戻ります。ライブウェルからウェイインバッグにあのビッグバスを移すとやはりエアトラブルでお腹を向けています。やはりこのサイズになるとエア抜きのツボ?が違うらしく奈良チャプメンバーの人に教えてもらいながらようやくエア抜き成功! 無事ペナルティー無しに検量に持ち込めました。

 検量結果は3250g。そして奈良チャプメンバー数人の立会いのもと長さを計測するとなんと61cm、自己レコードサイズの更新です!! トーナメントの結果はこの1本で幸運なことに優勝することができました。

 ヒットさせたワームはSnipe・バキューム2インチで嬉しい自作ワームでの記録更新と、これも目標にしていた自作ワームでのトーナメント優勝も達成することができました。この試合のためにアドバイスして頂いた方々、そしてあのビッグバスを育んでくれた池原ダムに感謝!です。TOP50昇格後、あまりにも幸運なスタート。この幸運を実力に変えられるまではひたすら努力、ですね!

 追記・・・奈良チャプター開幕戦の未明を襲ったR169の土砂崩落箇所はその後一時復旧。しかし数日後再び崩落、犠牲者3名を出す惨事になりました。犠牲者の方々のご冥福をお祈り申し上げます。

 これからの季節は雪解けで特に地盤が緩みます。楽しい釣り場までのドライブ、皆さんも運転にはくれぐれもお気を付けください。険しい山道は大きく迂回してでも安全なルートを選ぶ勇気も大事ですよ。それでは!

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