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横山的・黒鱒釣競技生活
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釣行日
2006年8月20日(日)
場所
兵庫県 生野銀山湖
天候
曇り
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状況
約27度
釣果
3本、798g 総合15位
ルアー
4インチストレート・1/32ozネコリグ 3インチグラブ・1/16ozジグヘッドリグ

暫定トップから無念の転落!
・・・JB生野銀山湖・最終戦in兵庫県・生野銀山湖

 兵庫県・生野銀山湖。ここは私がNBCジュニアからシニア会員になった頃に通い込み、初めて年間で好成績を取ることが出来た私の原点ともいえるリザーバーです。

 過去のチャプター戦での成績はジュニア時代から合わせて4回の年間1位獲得、しかしプロ戦に出場するようになり次第に足が遠のいてしまってました。ウエスタンプロ戦が銀山湖で開催されるようになった数年前からまたこの湖での試合に出るようになったものの成績はイマイチ、他の湖に浮気をしている間にここのスペシャリスト達の釣りは進化、さらに才能ある若手選手の台頭でこの数年は年間争いからは全く遠ざかっていました。

 しかし、やっと!チャンスが訪れました!! 2006年・今シーズン、3戦予定されているJB生野銀山湖戦。今年はJBローカル戦の年間チャンピオンには来シーズンのTOP50シリーズ昇格権と来年春に開催されるクラシック出場権が用意されています。

 6月の第1戦、ポストスポーンのまずまずサイズを上流・黒川筋の岩盤でのイモグラブのノーシンカーフォールで1本、さらに自作エコワーム・ファインスメルト2インチの水面高速トウィッチでリミットメイクし8位獲得、上々の滑り出し。7月の第2戦、リミットが取れない選手が続出する中、前日プラで見つけたノーシンカー・ワッキーでの水面ピクピク・波紋釣法で入れ替えを何度もしての6位獲得。そしてこの時点で最終戦を残し、なんと年間暫定トップ!

 2位の選手とは4ポイント差、それ以降の上位の選手も僅差でのポイント争いの中、確実に年間チャンピオンをキメるべく、今シーズンの銀山湖戦で初めてのプリプラを行いました。

 2週前、1週前と2度入ったプリプラではともに満水、銀山湖の試合では毎回お立ち台パターンの上流・バックウォーターでのサイトフィッシングを練習し800g以上のキッカーを高確率で獲る方法を発見!そして7月の試合で有効だった「水面ピクピク」でキーパーサイズなら無限に釣れることを確認、さらにパターンが変わったときのバックアップにディープのジグヘッド・ドラッギングも試しましたがこれは水位的にまだ不発。代わりに下流域・岩盤岬でのネコリグの垂直フォーリングで単発ですが500gクラスのナイスサイズが釣れることを発見しました。


 試合前日、目にした銀山湖は先週から3m以上の減水。急な減水と上流のダムからの放水が止まったことで上流・黒川エリアの水色は赤茶に濁り最悪、かといって下流の反応は前週プラと違い全く無し・・・。

 唯一、反応が良かったのは上流部にある水中立ち木。ここで2投連続でナイスフィッシュを釣り、フライトが良く運良くここに入れれば、回遊バスを狙い1日粘ってみるつもりで前日プラを終えました。


 8月20日、いよいよ運命のJB生野銀山湖・最終戦、泣いても笑っても1day勝負です。

 年間1位、そしてTOP50の権利が掛かった試合の朝ですがなぜかスーパーリラックス!前日プラのときから「明日は勝負ですよ!」と言ってきていた暫定4位のTOP50プロ・有里君に「負けへんで!」という余裕も見せていたのですが・・・。

 スタート後、真っ先に向かったのはもちろん水中立ち木。が、タッチの差で他の選手に入られてしまいました。この場所は定員1名、名残おしかったのですがこれも勝負、次のパターンとして考えていたサイトフィッシングをするため黒川上流に向かいます。

 黒川バックウォーターには年間を争う有里君が先行、サイトでバスを探している様子。赤茶に濁り、水中が見えにくいなか目を凝らしバスを探していると、有里君の声が!なんと先にロッドを曲げたのは有里君、しかもキャッチされたバスは今の銀山湖ではスーパーキッカーの800gクラス!やられました・・・。

 負けじと水中に目を向けると岩の下からしっぽだけ見えているバスを発見。岩の上にネコリグを落とし、そこからロッドワークでバスの視界に入るようにルアーを落としてやるとギラン!と身をひるがえしバスがヒット!キャッチした1本目は340g、今の銀山湖ではまずまずのナイスキーパーです。

 すぐに次のバスを見つけアプローチ、バイトさせますがフッキングミス。対する有里君はギリギリサイズながら2本目をキャッチ。

 このころからなぜか急に気持ちが動揺し、朝のスーパーリラックス?はどこへやら「絶対に負けられない」、「負けたくない!」と軽い吐き気さえもよおすようになってきました。気持ちを切り替えるために移動を決意。

 黒川筋を出て次に向かったのはインターセクションを挟んで別の上流域・菅町のバックウォーター。やはりここでもサイトフィッシング、黒川筋より水質は良いものの見えているバスはキーパーあるか無し。なんとかキーパーありそうなバスを見つけ岩の隙間に追い込み、ネコリグを落とすとヒット! ギリギリでしたがこれで2本目。

 ここではこの後、キーパーサイズのスクールが入ってきましたが全くルアーには反応せず、追加できないまま移動。

 下流に向かい、水通しの良い岩盤エリアをネコリグとジグヘッドのフォーリングで流していきますが反応無し。下流域の水質は綺麗なもののこの日は流れが全く発生しておらず、他の選手も含め沈黙状態でした。

 このままではヤバイ、と残り少ない時間でもう1度勝負するために上流へ向かう途中、おなじみ修行僧・太田さんに出会いました。どうやら既に3本のリミット達成、さらに入れ替えでウェイトアップさせているようです。私がキープしているバスはこの時点で2本、サイズも良くありません。シャローの各スポットが沈黙状態の今、一番プレッシャーを受けていないディープエリアにリミットメイクの可能性を託しました。

 入ったのは7mのフラットエリア、前週のプリプラでは水深10m超で全く反応の無かった場所です。

 レンジがベストになったことでのバスの回遊ルートになったことを期待して1/16ozジグヘッドリグ・3インチグラブをロングキャストしドラッギング、答えは1投目、すぐに出ました。7mフラットの中層でバイト、キャッチしたのは300gのキーパーサイズ、これでなんとかリミットメイクです。

 さらに同じレンジをドラッギングしますが後が続きません。帰着時間を考えると残り時間は僅か、菅町のバックウォーターで最後のサイト勝負に出ることにしました。
 最上流には先行者、その1つ下流のベンド部でバスを探していると2本のキロアップはあるバスが数匹のキーパーサイズを従え回遊してきて見えている岩の間に入り込みました。時間を考えるとラストチャンス、この日反応の良いネコリグを岩の裏にねじ込みました。スーッとフォールしていくときにプンッとラインが走りバイト!  

 しかしラストチャンスのその1投にきたのは200g台のただのキーパーでした・・・。僅かな重量差の入れ替えを済ませ帰着に向かいます。

 いつものごとくギリギリの時間で帰着すると検量には長蛇の列、いつもの銀山湖戦に比べウェイイン率はかなり高そうです。しかし暫定2位、3位の選手はウェイトが伸びず勝負は10ポイント差で暫定4位、朝一目の前でキッカーをキャッチした有里君との一騎打ちになりそうでした。

 有里君の検量結果は3本、1,398g。やはり朝一のあの1匹が効いたようでこの日の上位は確実。そして私、自己判断では3本で840〜850g。しかし検量結果は798g、予想よりかなり軽めでしたがやれるだけのことはやったという思いで結果発表を待つことに。

 この日の試合の結果発表、トップは友人の原プロ。キッカーのビッグバスを黒川の岩盤で仕留め堂々の優勝、地元・日吉ダムで鍛えた腕は健在でした。有里くんは3位入賞、10位内に私の名前はありませんでした。

 そして運命の年間ポイントランキング・結果発表。5位、4位、2位と名前が読み上げられ2位の発表、ここで名前を呼ばれたのは・・・・・私でした・・・。

 逆転で年間優勝を決めたのは朝からサイド・バイ・サイドの攻防を繰り広げた有里君、私は今試合15位フィニッシュで年間ポイントは2ポイント差で破れました。

 思えば朝のあの1発で全てが決まってたのかも分かりません。試合を大事に考え過ぎ完全に守りの体制で臨んだ上、あれでかなりメンタル的に打撃を受け自分のペースを乱してしまいました・・・まだまだです。

 試合が終わった後、とにかく悔しくて自分のここ一番のダメさ加減、せっかくのチャンスを棒に振ったことに対するショックで残りの試合に対するモチベーションも失いつつありました。次の試合は2週間後のNEOマスターズ最終戦・野尻湖。銀山湖戦直後、この後どう動くべきか? そして下した決断とは?次回、NEOマスターズ・野尻湖プラクティス編に続きます!

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