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銀山湖荒行
目次
三瀬谷ダムって?

場所
三重県大台町 三瀬谷ダム
釣行日
2010年8月14日(土)〜8月15日(日)
天候、 風
14日(土)くもり時々雨、15日(日)晴れ
状況
水色、ステイン
釣果
14日:26cm〜30cm6匹 3匹のウェイト約1,000g
15日:27cm〜40cm5匹 3匹のウェイト2,160g 優勝!
ルアー
アップラッシュ、カットテールワームツネキリグ等。(エコワーム)

NBC奥伊勢湖宮川チャプタ第4戦 優勝!!

 第3戦はリミットを揃えたのに参加点のみ。今回こそは優勝を狙いたいと思い、前日からプラクティスに入りました。

――<8月14日(土)前日プラクティス>――

 天候はくもり、水位はやや減水。準備完了後、下流域へ向かいました。

 シャローフラット、カバー、ミドルレンジ、全て狙いましたが、私に釣れたのは、ノンキーパーサイズが2匹と、普通のキーパーサイズが1匹のみ。これでは、優勝を狙えない、と感じたので、早々に見切りをつけ上流へ向かいました。

 本田までのエリアはプラの必要はないと考えていたので、本田から上流のエリア、州山橋周辺から工事現場流れ込み周辺を重点的に狙いました。

 その結果、釣れたのは、何もない川筋の真ん中の表層近くをクルーズしベイトを追っているバスをサイトで釣る方法。レイダウンに次々差してくるバスをサイトで釣る方法。ボートポジションをブレイク上にとり、シャローフラットにフィーディングに上がってくるバスをサイトで釣る方法。この3つでした。リグは全てツネキチリグでした。

 しかし釣れるサイズが小さく、最大で約400g、3匹でのウェイトも1kgほど。とても優勝を狙えるウェイトではありませんでしたが、プレッシャーをかけないため、軽めに叩くだけにしておいたので、釣り込めばもう少しウェイトは上げられるかも、と思い前日のプラクティスを終了しました。

 不安要素は、サイトでしか釣れなかったこと。私の得意なブラインドの釣りでは1匹しか釣れませんでした。私はサイトフィッシングが苦手なので、トーナメント当日、本当に釣ることができるのか、不安感で一杯でした。

――<8月15日(日)チャプタートーナメント当日>――

 天候は晴れ。水位は前日よりも若干増水していました。スタート順は「2番」と、滅多にない好スタート。迷わず上流を目指しました。

 スタート順が良かったのにもかかわらず、途中後続の選手に次々追い抜かれ、州山橋を越えた時は4番目でした。最初に狙いたかったレイダウンは、既に先行者が狙っておられたので、先に上流のシャローフラットへ向かいました。

 到着すると、前日とは様子が変わっていることに気付きました。水がよどんでいて、水面にはアオコ、シャローにはベイトフィッシュがおらず、当然バスもいない。一応、少し狙ってみましたが、全くバスは現れませんでした。

 そうこうしているうちに、レイダウンを狙っておられた選手が上がってこられたので、タイミングを見計らってレイダウンへ向かいました。やはり空いていたので、ボートポジションを川筋側にとり、レイダウンの岸際へルアーをキャスト。水面直下を早引きしてきてレイダウンを通り越したところでフォールさせると、全く前日と同じようにレイダウンからバスが現れ、フォールしていくルアーにバイトしました。この日1匹目のキーパーサイズなので慎重にやり取りし、無事キャッチ。ウェイトは約390g、前日と同じようなサイズでした。

 ここでしばらく粘っていると、キーパーサイズが次々とレイダウンへ差してきました。と、ここまではプラどおり。しかし、なぜか寸前で見切りUターンしていくバスばかり。前日プラとは様子が違うので焦ってきました。このスポットでかなりの時間を費やし、ふと気付くと時間は10時になっていました。上流を狙っていた選手が少しずつ下ってきたので、再度、上流のシャローフラットエリアへ向かいました。

 到着すると、朝一に狙っていた時とエリアの雰囲気が変わっていることに気付きました。上流から下流へ向かっての流れが若干あり、アオコはなし、シャローにはベイトフィッシュが群れており、小さいながらもバスがシャローに差しつつありました。「これはイケルかも」と思っていると、上流から田中さんが下ってきて、声をかけられました。私がまだ1匹しかキープしていないことを告げると、田中さんはすでにリミットの3匹が揃っているとのこと。これはヤバイ。

 田中さんが去った後、シャローに目をやると、キーパーサイズがシャローに差していくのが見えました。そいつに向かってツネキチリグをキャストすると即バイト。約270gを難なくキャッチ。すると、そのエリアの少し上流側でボイルが起こっていました。そ〜っと見に行くと、見た目400gくらいのバスが岩の横にサスペンドしていたので、すかさずキャストするとこれも即バイト。これも無事にキャッチし、ウェイトを量ると、目測通り約400gでした。この間約10分間の出来事でようやくリミットの3匹が揃いました。

 しかし総ウェイトは1kgほど。時間は10時30分。帰着時間を考えると、このエリアで釣りをできるのはあと2時間ほど。ここからは、入れ替えサイズを狙わなければならないので、しばらくこのシャローエリアで入れ替えサイズが上がってくるのを待っていました。すると、次々バスが上がってくるのですが、入れ替えサイズに満たない普通のキーパーサイズばかり。どうしようか悩んでいたところ、ふと気が付くとここから上流のエリアには誰もいませんでした。

 ここが朝一と状況が変わっているということは、上流のエリアも状況が変わっているかもしれない、と思い、上流へ向かってみることにしました。

 すると・・・バスがウヨウヨ、前日にはいなかったところにもいました。それも40cm〜50cmクラスの良型ばかり。「これは釣らないと!」とキャストを繰り返しましたが全員無視。

 狙い始めてあっという間に30分が経過し、心が折れかけたころ、岸沿いに3匹のスクールを発見。見た目に、大、中、小、のサイズ。祈る気持ちでキャストしたところ、そのうちの「大」がスーッと潜っていってしまいました。「またダメか」と思ったのと同時に、ロッドティップが水中に持っていかれました。「これは・・・」無我夢中でやり取りし、無事ランディング。

 ルアーを喰ってくれたのは、「大」でした。震える手でウェイトを量ると約790gの良型!先に釣った約270gと入れ替え、総ウェイトを約1,500gに引き上げることができました。私のやり方で喰ってくれるバスがいるとわかった以上、このエリアから離れず、時間一杯まで粘り切る覚悟ができました。

 しかし、その後もナイスサイズとたくさん出会うものの、全員無視の状態は変わらず、次第にバスの姿も見かけなくなってしまいました。

 こういうときの時間が経つのは早く感じるもので、気が付くともう12時。「今日はこれで終わってしまうのかな・・・」と思いかけた時、今まで岸際ばかりだった目線を、ふとボートの進行方向に移すと、フラフラと上流方向へ向かって泳いでいるバスを見付けました。

「頼むから喰ってくれ!」と祈りながらキャストすると、そのバスは深みへ落ちて行きました。「また無視されたか・・・」と思った時、ロッドティップに「コッ」という微かな響きがありました。「もしかして・・・」半信半疑でアワセると、その直後からロッドが折れるような強烈な手応えが伝わってきました。あとはもう、無我夢中、どうやってやり取りしたかも全く記憶がなく、ただラインが切れないように祈っていたことだけは覚えています。

 気が付くとバスはネットに収まっていました。おそるおそるウェイトを量ると・・・約910g!三瀬谷ダムでは十分なキッカーサイズでした。これで朝一に釣った約390gと入れ替え、ウェイトは2Lほど。あとは約400gを入れ替えるだけです。

 最低でも500gくらいのバスと入れ替えたかったので、必死で探すと、運良く見た目600gを発見!即キャストすると即バイト!しかし即ラインブレイク・・・。ラインは1匹釣る毎に結び替えていたのに・・・。このバラシの後、出会うバスは普通のキーパーサイズばかりとなり、良型はどこかに行ってしまったようでした。

 気が付くと時間は12時30分、急いで下流へ下り始めました。一応、帰着途中もバスを探しながら下りましたが、もう二度とナイスサイズと出会うことはなく、予定時刻の1時過ぎに帰着場所へ到着しました。

 ウエインの結果は、2,160g。優勝を狙えるウェイトでしたが、第二戦は2,460g釣っても準優勝だったので、表彰式が始まるまで気が気ではありませんでした。

 表彰式が始まり、順位とウェイトが読み上げられていきました。今回はタフコンディションと思っていたのに、意外とみんな良く釣ってきていました。そして・・・第2位は・・・1,920g、もしかして・・・優勝2,160g、ヤッタ!思わず天を仰ぎ見ました。夢にまで見た三瀬谷ダムでの優勝。琵琶湖でのトーナメントをキッパリ諦め、三瀬谷ダムへ通い始めて7年、優勝を願い続けたこの7年間、どうしても三瀬谷ダムで優勝したかった願いがついに叶いました。

 私が優勝できたのは、いつも私を支えてくれている釣り仲間の存在があったからです。みなさん、本当にありがとう。

 今回の優勝は出会い系サイトと、運的な要素が強かったので、次に優勝する時は、もっときっちりパターンにハメた優勝にしたいと思います。そのためにも練習、練習。これからも三瀬谷ダムに通い続けます。

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