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銀山湖荒行
目次
三瀬谷ダムって?

釣行日
2007年5月19日(土)〜20日(日)
場所
三重県 三瀬谷ダム
天候
晴れ
爆風
状況
水色、下流域ステイン
釣果
キーパーサイズ5匹キャッチ、3匹のウェイト1,008g 準優勝
ルアー
バキューム2インチ、リミットメイカーカットバックテイル、ツネキチリグ。ジャッカル社シャロークランク

―― 奥伊勢湖宮川チャプター第1戦 三瀬谷ダム ――

<プラクティス&本戦>

 2007年度より全戦三瀬谷ダムでの開催となった奥伊勢湖宮川チャプター。ゴールデンウィークの七川ダムでのイメージトレーニングを経て、プリプラクティスを前週の5月12日(土)〜13日(日)におこない、今回は前日の19日(土)をプラクティスにあてて、本戦を迎えることにしました。


<5月19日(土)前日プラクティス>

 前週のパターンの確認と、エリアを素早くチェックするため、この日は「クランクベイト」からキャストを始めました。チェックすべきエリアはもちろん下流域、開始早々25cmオーバーのキーパーサイズがイメージ通りのスポットでイメージ通りにバイトしてきたもののバラシ、その後もほぼ同サイズを2匹連続ミスし、クランクベイトへの反応は良いものの、バイトは非常に浅いと感じました。

 プレッシャーの低い前日でこのような状態だと、トーナメントのメインパターンにするのはリスキーだと考え、以降は「魚影の濃いエリアを絞り込むこと」と、「ライトリグで粘ると良さそうなエリアを見極めること」を念頭においてプラクティスを続けました。

 そうすると、理想的にプラクティスが進み、下流域で魚影の濃いエリアを見付けることができ、またそのエリアのバスが進んでいくコース、そして行き着くスポット、のようなものもイメージできました。ここでは、もしキーパーサイズが20cmならクランクベイトで、瞬殺で揃いそうな感触を得ました。ソフトベイトは一投もせず、翌日に備え温存。そこからふと目をやった対岸に、七川ダムに多くあった「良く釣れる岬」に似た岬を発見したため直行。ここでは、ツネキチリグのダウンヒル釣法で狙うとバイトが連発。そこでバイトの多いレンジを絞り、一匹だけフッキングしてみると、25cmオーバーのキーパーサイズが釣れました。「ここは本戦でも充分使えそう」との好印象を得ることができました。

 その後は、上流域に向かって釣り進みましたが、スロープに近付くにつれてプレッシャーの高まりを感じ、ルアーをクランクベイトからスピンムーブシャッドに変更、するといきなり35cmクラスがバイト!「こんなサイズが三瀬谷ダムにいるの?! 」とても驚きました。ボート際まで寄せた時、リアフック1本しか口に掛かっていないことがわかり、「アッ!」と思った瞬間にバスがジャンプし、見事バラシてしまいました。

 これで下流域を一周できたので、次に上流域をチェックしようとしましたが、今回の水位は、私のボートではオイルフェンスのワイヤーロープに船底が引っ掛かって越えることができなかったので断念。プラクティス終了まであと3時間以上ありましたが、これ以上やるべきことも残っていなかったので、前日プラクティスを終了しました。
 今回の私の目標は「まずリミットを揃えること」のみでした。特にビッグフィッシュを狙って獲れるパターンが見付からなかったこともあり、まだ魚影の薄い三瀬谷ダムで、とにかくリミットを達成したいと思いました。


<5月20日(日)本戦>

 夜に雨が降ったものの朝までには止み、晴れはしましたが、強風が吹き荒れていました。

 パターンが変わるのは必定、前日から「ハードベイトパターンにはこだわらない」と考えていたので、とりあえず狙いのスポットに辿り着くまでクランクベイトをひと通りキャストし、反応がないことを確認した後は、ライトリグの釣りにスタイルを変更しました。

 まずは、前日見付けた岬から。期待を込めて1投、2投、予想に反してバイトなし。焦りを感じ出した頃、選手の数が少しずつ増えてきたので、ここは後で狙い直すことにして、対岸の本命エリアへ向かいました。

 依然として風が強かったので、風裏となる「バスの行き着くスポット」から開始しました。ツネキチリグをキャストしダウンヒルで探っていると、いきなりバイト!しかしこれはフッキングミス。気を取り直して再度キャスト、するとまたバイト!今度はフッキングも決まったものの、最初の突っ込みでラインブレイク。バスの姿が見えなかったため、心理的なショックは小さく、素早くリグを作り直し、キャスト。またバイト!手応えからキーパーサイズであることを確信、無事キャッチできたのは、約200gのヤセ気味でしたが体長は26cmある充分なキーパーサイズでした。朝のミーティングで「キーパーサイズは20cm」と決まっていたため、この一匹でかなり気が楽になりました。 

 念のためラインを結び直して次のキャスト、またバイト!するとバスがジャンプ一発、その姿は明らかに30cmオーバー、今の三瀬谷ダムでは充分キッカーサイズになりうる魚、慎重にやり取りし無事キャッチ、ウェイトは約500g、ヤッタ! その後、若干バイトが遠のきましたが、なんとか約180gのキーパーサイズを追加し、無事リミット達成、この間約30分の出来事でした。

 キーパー場所で予定通り、また予想外の約500gも混ぜてリミットを達成することができたので、近年の私には珍しく、早い段階で入れ替えサイズを求める展開へ持ち込むことができました。

 次に狙いたいのは前日見付けた、バスの移動ルートのように感じたストレッチ。しかし、そこには先行者がいたため、先行者が諦めて移動していくのを待ちました。10分ほどすると移動していかれ、辺りには他の選手もいなくなったので満を持して攻撃開始!しかし 5分ほどはバイトがなく、「読みが外れたか」と一瞬焦りましたが、これまでよりも少し浅目にキャストし、約2mラインまでリグを落とし込んだところ、「グーッ」とゆっくりではあるものの重量感のあるバイトが手許に伝わりました。「これはデカイのでは!? 」バイトの出方にそう直感し、フッキング後はエレキで岸際から引き離しました。すると、バスが水面まで浮いてきたので、その魚影を目の当たりにすることができましたが、それは全く予想していなかった40オーバー!こんなバスが三瀬谷ダムにいるとは!! 緊張感は一瞬で絶頂に達し、さらに岸際から引き離しました。と同時に、水面まで浮いてきたバスが一転して、ボトムへと潜りました。ドラグが鳴り、ラインが一気に出ていくと同時にテンションがなくなりました。ラインブレイク…。これはさすがにショックが大きく、しばらく放心状態になりました。

 なんとか気を取り直して、リグを作り直し、次のキャスト。今度は約5mラインまでリグを落とし、沈みモノにシンカーが掛った後の、軽いハングオフアクションに、絵に描いたようなバイトが!このバスは一気に浮いてきたので、「顔を見た瞬間にすくってやろう」と思い、ネットを傍らに用意。ところが、浮いてきたバスを見てビックリ!これも40オーバー!! 「エッ!? 」と、たじろいだ次の瞬間、バスが一気に底へと潜る体制に!慌ててネットを差し出しましたが間一髪間に合わず、バスはネットをスルリとすり抜け、底へ!と同時にテンションが無くなりました。今度はフックオフ・・・。三瀬谷ダムでこのようなサイズが連発するとは全く予想していなかっただけにショックは大きく、またこの連続ミスは致命的。完全に落ち込みました。

 ここでふと対岸の、朝にはバイトのなかった岬に目をやると、狙っている人は誰もいませんでした。なんとなく釣れそうな気がしたのですぐに向かい、ツネキチリグのダウンヒルで狙いました。すると一投目からバイト!約200gをキャッチ。約180gと入れ替え、僅かながらウェイトアップ。

 リグを直して次のキャスト、またバイト、バスがジャンプ!間近でジャンプしたのでバスの姿がはっきり見えました、これは35cmクラス、またバラシ!思わず絶叫しました。今度は距離をおいて岬の付け根へキャスト。フォーリングでバイト!まずまずの手応えでしたが、これはバスの姿を見る前にまたバラシ。次のキャストは若干距離を詰めてピッチングでキャスト。すると、水深約1mの浅いレンジでバイト。バスはすぐに浮いてきてジャンプ、これは30cmクラス!またバラシ…。続いてほぼ同じスポットへキャスト、リグが着底後、シンカーがボトムの岩に引っ掛かり、軽くハングオフさせ、スイミング気味にリグを操っていると、またバイト!「今度こそは絶対に逃がさない」と心の中で念じながら、執念のネットランディング。約300gをキャッチ、約200gと入れ替え。ここで、帰着時間が迫っていることに気付き、残念でしたがストップフィッシングとしました。帰着後のウェイインの結果は、1,008gで、結果は準優勝でした。

 今回のトーナメントでは、文中から察しがつくように、「優勝」を狙えるチャンスが数多くあったものの、私はそれを全く活かすことができませんでした。これだけのチャンスをミスしていたら、優勝できないのは当たり前、本当に悔いの残る結果となりました。

 今後はこのようなことが決してないように、出場するトーナメントは全て、いつも「優勝」を目標に、年間トップを目指します。

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