
霧の幻想的な風景
ボートセッティング完了後は迷わず中流〜下流域を目指しました。
まずは、自分が中流域の中でもいちばん上流域になると考えていた、出合橋下流側の岬で、30cm、約390gをキャッチ。でもここはチェックする人が多く、また、今回の釣れ方でフィーディングのタイミングにうまく出会わなければ、釣ることが難しいこともわかったので、あまりアテにはしないでおこうと思いました。
後は、そのまま下流に向かって、「ツネキチリグのダウンヒル釣法」で釣り進んでいくと、「ここでは釣れて欲しい」と思うスポット、エリア、レンジ、でキーパーサイズが面白いように釣れました。ウェイトは、一番軽いもので約200g、普通に釣れるのは300g前後と、これまでで一番良いベースでキーパーサイズが揃えられそうでした。
そして、法道谷筋では、39cm、約800g、43cm、約810gを連続キャッチでき、遂にキッカーパターンを見付けました。

39cm

43cm
キーパーサイズは、ツネキチリグのダウンヒル釣法でキッチリ狙うことで完璧。そして、キッカーサイズは・・・。なだらかなブレイクではなく、できるだけ急角度のブレイク、もしくは垂直岩盤、そしてカレントの効くスポット。この条件を満たすのは「下流域の岬」ですが、これは誰もが狙うので自分が独占するのは、ほぼ不可能。それ以外のエリア・・・、ということで考え、法道谷筋で2箇所見付けたのでした。また、キッカーサイズは岸ベタに張り付きジッとしているのではなく、岸から離れたポジションで、ある一定のレンジを岸と平行にクルージング・・・とのイメージで、ジグヘッドリグのフォーリングとミドストで狙い、イメージ通りにキャッチできたのが先の2匹でした。
もう少し釣り込んで、このキッカーサイズの動きと、釣れるタイミングを掴んでおきたかったのですが、他の選手に知られたくなかったので、すぐにこのエリアを離れました。加えて、第2戦に見付けた同エリアのスポットが未だに活きていることもわかり、次週のメインエリアは「法道谷筋」に決定しました。

夏らしい景色の銀山湖
その後、本流筋、島周りなどでも普通にキーパーサイズは釣ることができ、この日一日でキーパーサイズを15匹キャッチ、3匹でのウェイトは約2,000g。100%叩き切っていない状況で「優勝」を狙えそうなウェイトをメイクできました。
今回、私がキーパーサイズのメインパターンにしていた「ツネキチリグのダウンヒル釣法」。これを可能にしたのは「ソリッドロッド」。この存在無くしては語れません。以前から、この「ソリッドロッド」の優位性は、杉田プロから「これを使うと、ディープの釣りが変わる、釣りの世界が変わる、これまで獲れていなかったバイトが全て獲れる」とアドバイスを受けていたことで知っていました。そして、これを実際に使ってみて・・・杉田プロの言っていた事は真実でした。私の釣りの世界は本当に変わりました。杉田プロに心底、感謝しました。
ただ、この日入っていた私の仲間の中には、キーパーサイズ30匹以上に加え、銀山湖では難しい50cmアップもキャッチしていた人もおり、普通に釣りをしていれば、別に誰であってもキーパーサイズ自体釣るのはそう難しくなく、運が良ければキッカーサイズの混ざる可能性があることもわかりました。
この状況が変わらなければ、次週は空前の釣れ釣れ大会、「殴り合い」を制する者が大会を制する、そんな図式が容易に成り立ちます。ただ、唯一の救いは、私が見ていた限りでは、私の見付けたキッカーパターンに気付いてそうな選手が恐らくいないこと。エリアバッティングさえなければ、期待が持てそうでした。「もしかしたら勝てるかも」。久々に、プラクティスで手応えを感じ、良い意味でドキドキしながら帰路につきました。
しかし、予想通り減水は進んでおり、ボートを揚げるのには非常に苦労しましたが・・・