釣行日
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2006年7月16日(日) |
場所
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兵庫県 生野銀山湖 |
天候
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くもりのち豪雨 |
風
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微風 |
状況
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水色、中〜下流域はややクリア。上流部ややニゴリ |
釣果
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キーパーサイズ3匹 556g 14位 |
ルアー
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カットテールワームノーシンカー、ツネキチリグ、スプリットショットリグ等 |
JB生野銀山湖第2戦 ≪前日プラクティス≫
2006年シリーズも始まると早いもので、気が付くともう2戦目。今回も一週間前からプラクティスを行いました。結果、ネストが無いことを除けば、キーパーサイズがポツポツと釣れる程度の前回とあまり変わりません。ただ前回のようなギリギリキーパーは減り、釣れてくれば25〜26cmのやや安心できるキーパーサイズだったのが、せめてもの救いでした。
前日プラクティス、天候は晴れ。今回も減水のためレンタルボートでの参戦となりました。まずは法道谷筋よりチェックを開始。すると、とてもラッキーなことに、バスが次々と差してくるスポットをいきなり発見。そこは、岸からなだらかに落ちていくブレイクの途中に約10m四方の台地状のフラットがある地形でした。谷筋の奥から本湖へ向かって進んでいくバスの群れがいったん止まりフィーディングし、それが終わると、また群れとなり本湖へと向かっていきました。この時は水面下約20cmをバスは泳いでおり、これらのバスの、少し目線の上を通過させるようにカットテールワームノーシンカーをスイミングさせてくると、バスは奪い合うように激しくバイトし、楽勝でキャッチできました。何匹か釣られてバスの警戒心が若干強くなり、キスバイトや寸止めUターンが増えてくると、今度はそれらのバスが泳いで行く先にツネキチリグをキャストすると、沈んでいくリグと一緒にバスも潜っていき、ちょうど目視できなくなる水深で次々と面白いようにバイトしてきました。
朝一からなかなか良い感じのスポットと釣り方を発見できたことで、少し気が楽になりました。そして早々に法道谷筋から出て、上流へ向かいテンポ良くチェックを進めていきました。
七川ダムで練習したダウンヒル釣法では、要所要所でキーパーサイズをキャッチすることができ、また、朝一のノーシンカーワームパターンを頭の中でイメージしながら、今度は目視できない水深をミドストでブラインド気味に狙うと、次々とキーパーサイズがバイトしました。これでキーパーパターンが3パターン見付かりました。
あとの時間は、キッカーサイズを獲れるパターンを探すことに費やしましたが、どうしても見付けることはできませんでした。今回も法道谷筋は、狙っている選手が少ないように感じたので、当日の作戦としては、まず法道谷筋へ入り早い段階でリミットメイク、あとは本流筋に出て時間一杯までキッカーを追い求める、という作戦を立てました。
しかし厄介なことに、この夜、激しい雨が降りました。これまでの私の経験では、雨によって、たった一夜のうちにパターンが大きく変化し、当日泣かされたことが何度もあります。イヤな予感。
修行僧、執念の入れ替え!しかし結果は・・・
≪トーナメント当日≫
トーナメント当日の朝、なんとか雨は上がったものの、空は梅雨空、どんよりと曇り、いつ雨が降り出してもおかしくない状況。スタート後の選手の動きを注意して見ていると、予想通り法道筋を目指す選手は皆無。ドキドキしながら自分の順番を待ち、自分の名前がコールされると、一直線に前日のスポットへ向かいました。
無事、ベストスポットへ一番乗りすることができ、慎重に水中を凝視すると、果たして前日と全く同じ光景がそこにありました!震える手で、まず一投目。ノーシンカーリグをキャストすると、前日の再現の如く、一発でキーパーサイズがバイト!ヤッタ!!しかし、次の瞬間、ジャンプ一発バラシ・・・。でも周りにはバスがいっぱい、ガッカリする暇も惜しんですぐ次のキャスト。するとバスは次々と、面白いようにチェイスしてきましたが、なぜか全てキスバイトか寸止めUターン。何かが違う・・・。
いったんキャストをやめ、バスの様子を観察することにしました。そしてわかったことは、バスの泳いでいる水深が前日よりも若干深いこと。この日は水面下約50cmのレンジをクルーズしており、バスがルアーを見付けてからの上方向への動きがとても鈍く感じられました。また、天候が曇りで光量が少なく水中が見辛いことも災いし、ショートバイトになったバスのバイトを目視し、フッキングするということがとても困難でした。
そこですぐにもうひとつのパターン、ツネキチリグを追わせ、水底でバイトさせるパターンに切り替えたところ、狙い通り一発でキーパーサイズがバイト、今度は無事キャッチできましたが、そのバスは、体長は約28cmあるもののウェイトは約180gしかない、激ヤセバス。でも貴重なキーパーサイズであることには間違いないので、まずは大切にキープ。以降、ツネキチリグパターンに切り替えました。しかし、ここでまた、前日とは違うバスの動きに気付きました。谷筋の奥から次々とバスが差してくる状況は前日とは変わりませんでしたが、このフラットエリアにバスがとどまる時間が非常に短く、しばらくクルージングすると、次々とスクールとなり、岸沿いに本湖へと出て行ってしまいました。
この出て行くバスも狙おうと、ボートポジションを替えようとしたまさにその時、絶妙のタイミングで一艇のボートが入ってきたので、私はボートポジションを替えることができなくなってしまいました。すると、その選手はあっという間にリミットメイク、ガッツポーズが出ていました。おまけに、入れ替えまで始まりそうな勢い。このエリアの主導権を瞬時に奪われてしまいました。このままこのエリアに固執してしまうと、益々ペースは乱され、泥沼にハマッてしまうのは火を見るよりも明らか、負け犬はこのエリアを早々に立ち去るべきだと悟り、落胆のうちに私はこのエリアを離れ、本湖を目指しました。やはり恐れていたとおり、前夜の雨で状況が変わってしまっていたようです。
ひとたびペースが乱れると、それを取り戻すのは大変なことでした。前日、サブメインパターンに、と考えていた、「ノーシンカーワームのミドスト」は全くのノーカンジ。すぐにツネキチリグのダウンヒルパターンに切り替えましたが、簡単にバイトの取れるレンジではバイトが無くなっており、さらに時間をかけて深いレンジまでを探らなければならなくなっていました。しかし、時間をかけてやっとバイトさせたバスも、ショートバイトのためかバラシの連続。リミットメイクに思いのほか時間がかかり、やっとの思いで3匹キープできた時、時間は午前11時を過ぎていました。
ここから入れ替えサイズを求め、各所を転々としましたが、さすがにこの時間になると、ほとんどのエリアが既に誰かに叩かれた後、バスの気配は感じられませんでした。時間だけが刻々と過ぎ、「今回もこのまま終わりか・・・」と諦めかけた時、私の前を釣り進んで行った先行者の後ろ、私のボートから約5m前方で、突然ボイルが起こりました。時間的に、これが最後のチャンス、バスのサイズはわかりませんでしたが、このチャンスに賭けました。まずは、バスが浮いていると思い、ノーシンカーワームをキャストしましたがノーバイト。次にツネキチリグを岸際ギリギリにキャストし、なだらかなブレイクを、ボトムを感じながら、ゆっくり落としてくると、快心のバイトが出ました。この日はバラシが多かったので、慎重にやりとりし、バスの姿が見えた瞬間にネットランディング。これがキッカーサイズなら、絵に描いたようなハッピーエンドでしたが、残念ながらキーパーサイズギリギリ。しかし、ベイトをたらふく喰っており、腹はパンパン、「もしかして・・・」。ウェイトを測ると、余裕で200gオーバー、気になる体長は・・・25cmちょうど。入れ替えるかどうするか、悩み抜いた末、帰着時間が迫っていたことから、バスの体長が縮まないことに賭け、28cm、約180gのバスをリリースすることに決めました。
桟橋に戻り、帰着申告を済ませ、(このころから超大雨が降り出しました)ウェイインバッグにバスを入れる際に再度体長を測り直しましたが、3匹全て25cmのラインを超えていました。バスの体長が縮まなくて本当に良かった!
ウェイインの結果は、3匹で556g。