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銀山湖荒行
目次
三瀬谷ダムって?

釣行日
2006年5月6日(土)
場所
和歌山県東牟婁郡古座川町 七川ダム
天候
くもり時々晴れ
微風
状況
水色:ステイン〜上流クリア
釣果
30cm〜44cm、17匹!(40up×4匹) 
3匹でのウェイトは約3,300g。5匹では約5,100g
ルアー
ロボリーチ 2.5インチ、3インチ、ボディシャッド3インチ等。ツネキチリグ、ジグヘッドリグ

≪パラダイスを求めて≫
修行僧in七川ダム ≪3日目!! ≫
パラダイスの真っ只中へ!

 明けて三日目。まず、スロープへ到着してビックリ!車の数が前日よりもさらに減っていました。これで本来の七川ダムの姿に戻りつつあるのかも。


寂しいくらいに車、人の数が減っていました。
でも、ほぼ貸切状態なのはとても嬉しい、贅沢の極みです

 そして期待を胸に、午前7時頃より実釣を開始。まずは、前日掴みかけたジグヘッドパターンを試すために、セメント工場前のシャローフラットへ向かいました。釣れそうな気配はあったのですが、バイトは全くなく、シャローフラットの意味がほとんどない岸沿いの超シャローでグッドコンディションな38cm、約850gのメスをキャッチ。


38cm約850g

 その後、ノンキーサイズを2匹キャッチしたあたりから「修行僧、七川ダム放浪の旅」が始まる・・・。

 どこへいっても、釣れない、ノンキーサイズすら釣れない!完全にお手上げ状態。ふと気が付けば時間は12時前。完全に七川ダムに叩きのめされ、「もう帰ろうか…」と思ったとき、横山プロとの楽しかった冬期合宿を思い出し、まるで何かに引き寄せられるかのように、フラフラと上地橋下流の段々畑跡へ辿り着きました。が、これが運命の出会いになるとは、この時は思ってもいませんでした。

 到着して、放心状態のまま前日に釣れた立木に向かってキャストすると、集中力が切れていたせいもあって、ルア−は立木を遥かに越え、岸際ギリギリまで飛んでいってしまいました。キャストし直すのも面倒に感じるほど打ちひしがれていたので、そのままキャストしたツネキチリグを軽くシェイクし、ボトムを感じながらゆっくりとズル引いていました。すると、「コッ」という微かな生命反応を感じ、次の瞬間ラインがボート方向に向かってジグサグに走っていました。無我夢中でアワセると、たちまちロッドは弓なり状態となりました。ドラグが悲鳴を上げ、勢い良くラインが引き出され、「これはデカイ!」と腰を落とし身構えたところで、ラインからテンションが無くなりました。なんと、ラインブレイク。緊張感も切れ、思わず天を仰ぎました。

 すると、下流側に1艇のアルミボートが私の視界に入りました。と同時に「この人、はただ者ではない」との直感が走りました。そう、私は上手い人から発せられる「オーラ」を感じることができるのです。

 その人は上流へ向かって釣り上がっておられ、しばらく様子を見ていると、まず同船者の方が目測で1kg弱のナイスキーパーサイズをストレートワームのジグヘッドワッキーリグでキャッチ。そして私のボートポジションから約20m下流側まで釣り上がってこられた時、その方にビッグフィッシュがヒット、慎重なやりとりの末、無事キャッチされました。これを見た瞬間、私の集中力はよみがえり、「このエリアにバスは必ずいる!」と思い込むことができました。

 気合を入れてキャストした後、軽くシェイクしてボトムを感じながらリグをゆっくりズル引いていると、まるで先程の再現のような「コッ」というバイトがあり、次の瞬間、ラインがボート方向に向かってジグサグに走り、無我夢中でアワセると、たちまちロッドは弓なり状態、ドラグが悲鳴を上げ、勢い良くラインが引き出され、「これはデカイ!」と腰を落とし身構えたところで、また、ラインからテンションが無くなりました。また、ラインブレイクでした…。まさに先程の再現…。

 ふと気が付くと、アルミボートの二人組は対岸で釣りをされていました(いつの間に!)。ぼんやり見ていると、またグッドサイズをキャッチされました。完全に脱帽でした。しばらくすると、こちらへ戻ってこられたので、勇気を振り絞って、思い切って声をかけました。(後にこの方、地元で超有名なI垣プロと判明)まず、ワームとリグ、なんとワームのカラー以外は私と全く同じだったので、またショックを受けました。しかしこの後のお話で、私は心底衝撃を受けるのでした。

<I垣プロ>
「狙うべきスポットは、ハードマテリアルの岬周辺です。そこをダウンヒルでじっくりと狙います。今日のバスのレンジは4〜5mなので、そのレンジまでリグを落としていくと必ずバイトがあり、アフターとプリの、両方の固体が狙えますよ。」

<私>
「なぜ、釣れるレンジがわかるのですか?」

<I垣プロ>
「ダウンヒルでバイトの出るレンジを探したからです。今日は、4〜5mまでリグを落とした時に全てバイトが出ました。バイトの出るレンジがわかれば、あとはその水深を意識して狙うと、とてもイージーに釣れました。リザーバーの釣りでは、ダウンヒルが基本です。朝、釣りを始めたら、まずその日の釣れる水深を探すことから始めないといけませんよ。今日は下流から順番に釣り上がり、ここへくるまでに午前中で数は軽く2ケタ、ベスト5では7キロは超えていると思います。」

<私>
「・・・。」

 本当にショックでしばらくは声が出ませんでした。 

 丁寧にアドバイスをくださったI垣プロにお礼を述べ、早速、教えていただいたことを実践しました。すると、本当にリグを4〜5mまで落とした時にバイトがあり、まず36.5cm、約720gをキャッチ。この1匹で、私は完全に開眼、目の前がパッと明るくなったような感じがしました。と、同時にこれまで見切っていたエリアが全て宝の山に見え出し、そういったところをダウンヒルで狙っていくと、以降バイトは止まらなくなりました。


この日のパターンにハマッた典型的な岬の例。向かって左側が土系、
右側が小石、ガレ、岩系のマテリアル、当然右側の岬で40upが釣れました

 午前中、I垣プロに出会うまでは1匹しか釣れなかったのに、アドバイスを受けてからは、40up4匹を含むグッドサイズばかり16匹をキャッチ、3匹でのウェイトは約3,300g、5匹では約5,100gとなり、I垣プロの釣果には遠く及ばなかったものの、私にとっては上出来すぎる釣果を得られることができました。七川ダムはやっぱり、本当にパラダイスでした!!

40cm約950g

43cm約900g

44cm約1200g

44cm約1200gメス

 と、いうわけで修行予定を一日延期し、翌日の5月7日(日)、雨の中、全く同パターンで30cm〜40cmまでを5匹釣り、充分納得したところで4日間の七川ダム強化合宿を終了しました。七川ダムは本当に最高、特に今回はI垣プロとの衝撃的な出会いもあり、私はまた、リザーバーでの経験値を確実に引き上げることができました。

 近いうちにまた必ず訪れることを心に誓い、大雨の七川ダムを後にしました。


七川ダムでの私の好きな眺めのひとつです。
他にもまだまだたくさんの紹介したい風景があります。
みなさんも是非、南紀のパラダイス七川ダムへ!

追伸
 と言った、舌の根も乾かぬ翌週の5月13日(土)、私は大雨の七川ダムに再度訪れていました。七川ダムはこの1週間でかなり増水、水色もかなり濁っており、まるで別世界のようでした。


前週にボートをランチングしたところは水の底。大増水です!

 この厳しい状況を目の当たりにし、不安感を抱いていたところ、またも運良くI垣プロと出会うことができ、またまた貴重なアドバイスをいただくことができました。一日の釣果としては、40upが次々と差してくるスポットを奇跡的に見付けたものの、4連発でミスするというハプニングがあったりもしましたが、それでも最悪のコンディションの中、30cm〜36cmまでのサイズを8匹キャッチすることができました。

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