釣行日
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2005年6月19日(日) |
場所
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兵庫県 生野銀山湖 |
天候
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晴れ |
風
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微風 |
状況
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水色、下流域はややクリア。上流部ややニゴリ。黒川は干上がっていました。水位は約マイナス12m。水温約24℃ |
釣果
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474g×1匹 |
ルアー
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エコサタンワーム3インチツネキチリグ、スプリットショットリグ、リミットメイカー ハイパーストレートワッキ−リグ、ジグヘッドワッキ |
―― JBウエスタン生野銀山湖第1戦当日 ――
窮地の修行僧を救った
リミットメイカーハイパーストレート!

前日にほとんど荷物を積んでおいたので、朝の準備は楽々。本戦に向けて体力を温存することができました。
スタート抽選の結果は第1フライト。パターンが見えていない時に限って、スタート順が良いというジンクスはまだ生きているようです。せっかくなので、スタート後は、前日ノンキーパーながらも魚影が濃かった、下流域の岬へ向かいました。
無事1番に入ることができ、ベストポイントをキープしましたが、何か前日とは雰囲気が違い、全くノーカンジ、ノンキーのバイトすらありません。前日は、あちらこちらでボイルを見ることができましたが、この日はそれすらありませんでした。
かなりの時間、そのスポットで粘り、あらゆる釣り方も試みましたが、全くのスカ。ある程度腹を決めていた私でしたが、約1時間粘った時点でついに居ても立ってもいられなくなり移動を決意。選手数が多いので、一度離れたスポットに戻ってくるのはほぼ不可能、空いているスポットも本当にあるかどうかわからないという不安を抱いて移動しました。しかし私の心配とは裏腹に、選手数が多いにもかかわらず意外と小場所は空いており、そういったスポットをランガンしていくことは可能でした。でもノーバイトが続きました…。
時間が経過するにつれ、私が感じてきたことは、バスはディープにはいない、シャローにはいるけれど、活発にルアーを追いかけてバイトする個体は少ないのではないのか、ということでした。このような状況で私が思い付いた釣り方は、ノーシンカー、ワッキ−リグ、ジグヘッドワッキ−リグでした。ここでまず、ノーシンカーはエコワームの中で私のイメージに合う釣り方をできるものをまだ見付けられていないのでパス。ジグヘッドワッキ−リグはいい感じでしたが、この日の私のリズムに合っていなかったため、根がかりが連発し断念。いきついたのはワッキ−リグ(ネコリグ)でした。ワームはリミットメイカー社のハイパーストレート、今回が初めての実戦投入です。以前からこのルアーの良さには気付いていましたが、入手が困難なため使えずにいました。ところが、京都のとあるショップに売っていることを教えてもらい、数日前、車を飛ばして買いに行き、やっと手に入れることができた大切なワームでした。プラの段階で、スワンプではシルエットが少し大きすぎると感じていたので、ハイパーストレートはイメージ通りのサイズでした。マテリアルはとてもソフトであるにもかかわらず、針もちが良く、これにネイルシンカーを挿入してフォールさせると絶妙のバランスでした。よし、これでいこう!
このような状況下での、私のワッキーリグの使い方は、フォール&ステイの超スローな釣りです。キャスト、フォール、着底したらロッドワークでボトムから離し、またフォール、この繰り返しです。スイミングやシェイキングは一切なし。なので、釣りの技術的な面よりも、ワームそのものの性能に左右される、ワームだけが頼りの釣りです。三瀬谷では、それは絶対的にスワンプでした。銀山ではハイパーストレートがそうなるのか?
さて、この釣りを上流域(通常では中流域)で試すと、ノンキーではありますが、早速バイトしてきました。ここで粘っているとキーパーサイズも混じるかな〜と思いながらキャストを続けていると、近くでグッドサイズをキャッチした人が(この方はこの1匹で4位入賞)。それを見て急ににやる気が失せてしまったので、下流へ向かいました。
法道谷近くまで下った時、いつも入りたいのに入れなかった大規模岬にところどころ空きがあり、なんとか入れそうな雰囲気でした。まず1ヵ所目、ノーバイト、ノーカンジ。少し廻り込んでいくと、橋Mプロがいらっしゃいました。状況を聞くと、朝一から張り付き、すでに1匹キャッチしているとのこと。ご本人は謙遜しておられましたが、この状況では充分過ぎるグッドサイズ(978g、7位入賞おめでとうございます!)をキープしておられました。お見事です。
邪魔をしないように少し離れたスポットに入り、そこから最初に入ったスポットまでのストレッチを何度も何度も流し続けました。ふと気付くと、時間は12時を過ぎていました。銀山湖のトーナメント時間は長く、ファーストフライトの私は13:30帰着だったので、時間には余裕をもって釣りをしていましたが、さすがにここまで時間が進むとヤバイ、焦ってきました。しかし、私がやっている釣りは、テンポが速くなるとなぜか釣れません。「落ち着いて、落ち着いて」と自分に言い聞かせながらキャストを続けました。
あまりのスローペース、あまりのノーバイトに、気が遠くなり、気持ちが切れそうになった時、ついに待望のバイト!しかし「コツコツ、プルンプルン」という、ギルかノンキーのような怪しいバイト。半信半疑であわせると、意外にしっかりとした手応えが伝わってきたので、「もしかして、キーパー!」と一気に緊張感が高まりました。と同時にバスが高々とジャンプ!しかもこのような状況下では本当に貴重なサイズ、30cmはゆうに超えていました。バスがうまい具合に自分から沖の方に走ってくれたので、ストラクチャーに潜られる心配をすることもなく、慎重にランディングすることができました。釣り上げてみると、サイズのわりにかなり痩せていて、見た感じでは400gくらいしかなさそうでした。それでも、本当に良かった。途方に暮れていた私を救ってくれたハイパーストレート、私の一軍入り決定です。でも、もったいないので、トーナメント以外では使えませんが…。
その後も、シャロー側でボイルがあったりして釣れそうな気配が残っていたので粘りましたが、やはりそこはトーナメントのハイプレッシャー、帰着時間が近付いた選手たちが次々と立ち寄るスポットのため、次第に思ったように攻められなくなり、あえなくこの1匹だけで帰着時間を迎えることとなりました。