釣行日	2005年4月2日（土）
場所	兵庫県　生野銀山湖
天候	晴れのちくもり
風	微風、昼過ぎよりやや強風
状況	水色はステイン〜ややクリア。満水。水温は８℃台
釣果	48cm、約1,800g1匹
ルアー	メタルジグノリーズワサビ−18g、シルバー

修行僧、銀山湖荒行スタート!

　4月2日（土）、兵庫県朝来群生野町、生野銀山湖へ釣行してまいりました。

　午前4時ごろ大津市の自宅を出発、途中休憩ありで約３時間後、無事銀山湖湖畔へ到着。走行距離は120〜130km前後、三瀬谷ダムのことを思うと楽勝な距離、慣れれば2時間ちょっとで着けそうな感じがしました。でも、最後の峠道では、日陰に雪が残っておりビックリ!

　「湖畔」さんで、年券を購入、ボート持込料と駐車料を支払い、揚降場所の菅町（すがまち）キャンプ場へ。時間は8時を過ぎていたので、ほとんどの方が出艇した後。ゆっくりと準備しました。しかし、ここで注意、あたりには野生鹿のフンが山盛り! フンのない場所に移動して再度準備に取り掛かりました。夜中に来ていたら、間違いなく踏んずけていたでしょう。みなさんも要注意です。

　ボートを降ろす時も一苦労、接水面からフラットな地形が続いており、水の中をかなりバックしないとボートがトレーラーから離れませんでした。でも、常連さんたちは楽々揚降していた・・・。

　なんとか湖面にボートを浮かべることができ、エレキで進んでいくと、まず鯉を発見。その下に雷魚のような魚を見付けたので、しばらく見ていると、それには足が4本?! さらに近付いて見ると、なんと! 今まで水族館でしか見たことのなかった、天然記念物の1ｍ近い大きさのオオサンショウウオでした。銀山湖には自然がいっぱい残っているのですね！感動に浸りながらさらに進むと、約10匹ほどの鯉のスクールとすれ違い、その次は50アップのバスと遭遇。これはすぐどこかに行ってしまい見失ったのですが、8℃台の水温でもシャローを目指して動き出したバスがいることがわかりました。

　そこでまず、銀山湖で一番魚影が濃いといわれている、黒川筋を目指しました。上流へ向かうにつれ、鯉を多数見かけるようになり、ついには40アップのバスも3〜4匹見かけました。冬眠状態からようやく脱したような、動きの鈍い、ヨタヨタと泳ぐバスで、ワーム類には一切、見向きもしませんでした。ここで、三瀬谷ダムで発見した、メタルジグのサイトパターンを試してみることにしました。それは、バスの行く先々にメタルジグを打ち込んでバスを岸際へ追い込み、絶妙のタイミングで目の前にジグをフォールさせると、自分の身を守るためかどうかは定かではありませんが、バスが瞬間的にジグを吸い込む、といったパターンです。これをさっそく実践。最初に、追い込んでバイトに持ち込み易い地形を見極め、そこへバスを追い込むように、逃げるバスをエレキで追いかけ、メタルジグをどんどん打ち込み、追い詰めていきました。途中、ブッシュや険しい倒木の下に逃げ込まれたりしましたが、そのような時は重めのテキサスリグの絨毯爆撃、たまらず出てきたバスを、再びメタルジグで追い込みます。

　そしてようやく、最初に目星を付けていた岸際へそのバスを追い込むことができました。タイミングを見計らって、とどめの１投、果たしてバスは一発でバイトしました。ただ重いだけで、全く引かなかったので難なくキャッチに成功。コンディション抜群の、プリスポーン状態のメス、48cm、約1,800gでした。周りの方々から少し注目を浴びて釣りがし難くなったので、場所を休ませる意味もあり、黒川筋を出て、本湖を目指し、とりあえずエリア全体を見て回ることにしました。

　本湖側は水温に極端な変化はありませんでしたが、黒川筋を出ると、全く生命感がありませんでした。昼過ぎごろからは、方向性の定まらない、やや強めの風が吹き出したので再び黒川筋へ戻りました。すると、朝に見かけたバスの姿はなく、鯉やヘラブナの群れにたまに遭遇するだけ。ディープやシャローカバー撃ちなど、サイトにこだわらずいろんな釣りを試しましたが、全くノー感じなままこの日の釣りを終了することとなりました。

　本当は次週の北兵庫チャプターの第一戦に出場するつもりでしたが、このような状態で出場するのは、地元エキスパートの方々にも失礼だと思いましたので、出場は断念しました。ただ、今回唯一キャッチできたバスは、琵琶湖を彷彿させるような見事な体型のバス。ハイシーズンにこのようなバスを相手にすることができるのか、と想像すると、とても楽しみになりました。

　今回は寂しい結果でしたが、これからは、「銀山修行に本腰を入れる」と固く誓い、夕闇迫る銀山湖を後にしました。