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銀山湖荒行
目次
三瀬谷ダムって?

釣行日
2004年10月17日(日)
場所
和歌山県 七川ダム
天候
晴れ
微風
状況
水色はステイン〜ニゴリ
釣果
26cm〜40cm5匹。3匹でのウェイトは約1,970g
ルアー
SRミニ3/8oz、ガルプジグヘッドワッキー

NBCチャプター関西ブロックチャンピオンシップ当日。
修行僧、スピナーベイトに賭ける!!

 10月17日(日)、NBCチャプター関西ブロックチャンピオンシップ当日。快晴との天気予報を裏付けるかのような強い冷え込みの中、夜明け前の午前5時ごろより準備を始めました。ボートを係留していたところへ行くと、前日、完全に岸へ引き揚げていたはずの私のボートが、普通に浮いていました。ざっと見たところ、1m近く増水しているように感じました。この増水で、パターンがどう変わるか・・・

 スタートは2番フライトの20番台。決して良いスタート順ではありませんでしたが、前日プラでは、私が全くダメだった古座川筋で良い手応えを感じていた選手が多いらしく、ほとんどの選手が古座川筋へ向かい、私がメインに考えていた平井川筋へ向かった選手はごく少数。私は迷わず平井川筋を目指しました。

 確かに選手の数は少なかったものの、私が狙いたいと考えていたスポットには要所要所に先行者がおり、さすがに各チャプターから選ばれた人たちが出場していると痛感させられました。私が気付いていることには、みんな全てお見通しのようでした。

 しかし、唯一の救いは、スピナーベイトをキャストしている選手が少なかったこと。なるべくバッティングしないスポットを撃ちながら、上流を目指し、ようやく前日40アップをキャッチできた、「増水のため水没した草がウィードのようになっているスポット」へ辿り着きました。しかし、期待とは裏腹に、全くのノーバイトでした。ハードベイトの釣りは、ソフトベイトとは違い、前日釣れたのと同一スポットが翌日も釣れるとは限らない、再現性が低い釣りであると私は考えていたため、あまり深追いはせず、すぐにエリアを変更しました。

 すると、そこから少し下流側に、似たようなスポットを発見。前日は反応のなかったエリアでしたが、増水のためバスのポジションが変わっているかもしれないと思い、スピナーベイトをキャストしました。すると、自分でも恐ろしいくらいにその思いが的中、1投目にバイト!これまでのトーナメントで経験したことのない展開に、胸の鼓動が高まるのが自分でもわかりました。とにかくジャンプされないことに注意を払って、ロッドを水中に突っ込んでやり取りしました。そして、慎重にネットランディング。私の記念すべきチャプター関西ブロックチャンピオンシップ、1匹目のキーパーは、33cm、約500gのまずまずサイズでした。この1匹で、スピナーベイトパターンが生きていることに確信が持てました。この時もライトリグをやっていた人が流した後だったので、確信は、より固いものになりました。

 その後も、先行者の間を縫うように、スピナーベイトをキャストし続けましたが、バイトのないまま、添野川筋へ入りました。ここでは念のため、前日に3匹キャッチできたライトリグも投入しましたが、魚影が薄いうえに、手返しも悪くなり、せっかくのリズムが崩れてしまいそうになったので、再びスピナーベイティングに戻しました。

 この川筋にも、増水のため水没した草がウィードのようになっているスポットがあったので、そこを目指しましたが、タッチの差で先行者に入られてしまいました(結果、この方はこのエリアで5位入賞)。仕方なく、その近くのB級スポットを狙っていると、着水してリーリングを始めた瞬間、水深30cmあるかないかといった超シャローで、バスがバイトするのが見えました。「キーパーサイズギリギリかな」と、軽い気持ちでやり取りしていると、途中から強烈に引き始め、ドラグは一杯まで締めていたのにラインがジリジリと引き出され、緊張感は一気に高まりました。なんとかボート際まで寄せ、夢中でネットランディング。嬉しい誤算の37cm、約700gのグッドサイズでした。引きからすると、40アップクラスだったのですが・・・

 リミット達成まであと1匹と迫ったところで、その1匹がなかなか釣れませんでした。朝一狙ったところにも、何度か入り直したりもしましたが、状況は変わらず、ついにシビレを切らし、前日あまり良い感触が得られなかった、古座川筋に行ってみました。しかし、バイトは全く無く、もっと上流を目指そうかと考えていた時、朝一に古座川筋に入った選手が、次々と下ってきました。この時点で、古座川筋はあまり良くないと直感したので、少し時間的には早いかとは思いましたが、スタート地点下流側の、段々畑跡シャロー側にある冠水した立木群を目指しました。

 到着してまず一流し目、ノーバイト。二流し目もノーバイト。やっぱりダメだったか・・・と思いながらリーリングしていると、待望のバイト!手応えから、キーパーサイズであることは、容易にわかりました。しかし次の瞬間、注意していたはずだったのに、ジャンプされてしまい、絵に描いたようなバラシ・・・遠目にも30cmは越えている、300gはありそうなキーパーでした。がっかりして、同じストレッチを再度流すと、またバイト!小さかったのでゴボウ抜きしましたが、それでも26cm、待望のキーパーサイズであり、この時点でようやく3匹揃いました。時間は午前11時を過ぎており、残り時間はあまりありません。(帰着時間は13:10)祈るような気持ちでキャストを続けるとまたまたバイト!今度は慎重にやり取りし、ネットランディング。29cm、約350g、僅かでしたが入れ替えに成功!バスがシャローに差してくるタイミングに当たったように感じたので、その後も入れ替えサイズのバイトを期待し、キャストを続けましたがこれを最後にバイトは無くなり、時間だけが刻々と過ぎていきました。 

 気が付けば時間は12時50分となり、もう数キャストしかできない状況になってきました。ここで、朝からカラーをチャートリュースのまま、一度も替えていないことに気付き、カラーローテーションをしてみようと思いました。ブレードの色はゴールドのままでしたが、スカートの色がホワイトと、チャートリュースのツートンになっているカラーをチョイスしました。

 近くにいた友人に、「キッカーサイズが出ないんですよ」と話しながらリーリングしていると、微かなバイトを感じました。反射的にアワセを入れると、大きな魚体が翻るのが見えました。重いだけであまり引かなかったことが幸いし、難なくネットに納めることができました。しかし、フックは皮一枚しか掛かっておらず、ジャンプされたら危ないところでした。冷や汗が出ました。サイズは40cmでしたが、痩せておりウェイトは約800g。先の29cm、約350gとの入れ替えには成功したものの、トータルウェイトが2kgいくかいかないか、微妙なところでした。その時、友人が「帰着時間に気を付けて!」と言ったので、ふと我に返り、慌てて帰着へ向かいました。

 ウェイインの結果は1,970g、やはり僅かに2kgの壁はクリアーできませんでした。ウェイインの前、別の友人が3kg近いウェイトを持っていたので、優勝は絶望的でしたが、前日の好釣果とは裏腹に、全体的にはあまり釣れていない様子だったので、僅かな望みを繋いでいました。が、しかし・・・結果は6位・・・。一応は入賞(10位までが入賞)ですが、今回はクラッシック出場権を獲得、最悪でも5位までにとどまることを目標としていたため、とても残念でした。

1,970g、6位。惜しい!

 今回のトーナメントを振り返ってみると、私のメインパターンはスピナーベイティングオンリー。私がトーナメントに出場し始めてほぼ9年になりますが、ハードベイトパターンで押し通したのは、今回が初めての経験でした。確かに結果そのものには大いに不満が残るところですが、自分が初めてメインとしたパターンで、キーパーサイズ5匹を時間中に出す、考えてみれば紙一重のギリギリのパターン、今回のウェイトは私にとっては限界のウェイトでした。

 釣行のたびに新しいパターンの存在を教えてくれる七川ダム。今回の釣行でも、私に新たな可能性の扉を開いてくれた気がし、私は完全に七川ダムの虜になってしまいました。今回の経験を、他のリザーバーでも応用し、来年は今年以上の結果を出したい、そう強く心に誓い、七川ダムを後にしました。

 七川ダム、二日間ありがとうございました!!

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